昨日は、以前からずっと実現したかったランナー目線での、ランニングに対する座学と実技の講習会が開催されました。

当院には様々なレベルのランナーの方が治療に来られます。
走る距離やスキルが上がる程、もっといいタイムを出すために、怪我をしないために、効率が良くて科学的に正しいトレーニングを求められます。
私が全てに答えられればいいのですが、勉強不足であったり、自分自身がそこまで走り込んでいないことから、なかなか期待に沿える答えができていないのが現状です。
そこで、ご縁があって知り合った岩山先生にお願いをして、今回の企画が実現しました。
講師は天理大学体育学部の岩山海渡先生です。
- 岩山 海渡(いわやま かいと)プロフィール
- 岩山 海渡(いわやま かいと) 天理大学 体育学部 講師 略歴: 北海道函館市生まれ 2001年3月 北海道札幌市立藻岩高等学校 卒業 2001年4月-2005年3月 筑波大学体育専門学群(学士) 2005年4月-2007年3月 筑波大学体育研究科スポーツ科学専攻(修士) その後、一般企業に就職、筑波大学体育系研究員を経て 2013年4月-2016年3月 筑波大学人間総合科学研究科スポーツ医学専攻(博士) 2016年4月-2018年3月 国立スポーツ科学センター 契約研究員 2018年4月より現職 NPO法人日本市民スポーツ海外交流協会 理事(2011年~) ランニング学会 理事(2017年~) 主な研究テーマは「運動とエネルギー代謝」。筑波大学では運動する時間帯によるエネルギー代謝の違いに関する研究に取り組み、国立スポーツ科学センターでは食事介入によってマラソンなど持久性運動時のグリコーゲン利用を節約する方法に関する研究に取り組んだ。現在もランニングの習慣は続いており、年間3~4大会のフルマラソンに出場している。
講義では
- マラソンという競技の特性
- 自分の目標タイムに対して必要な身体
- 身体を作るためのトレーニングの考え方、道のり
- 朝ランのメリット
- エネルギー代謝とマラソン
- カーボローディングについて
- 栄養学の話
- ウォーミングアップの考え方と方法
- ランニングフォーム、シューズ
などなど、多岐にわたる内容でお話を頂きました。
その後は、外はあいにくの雨で、予定していた12分間走などの実技ができなかったために、参加者との間で質疑応答が行われました。
ランニング初心者から、サブ3を狙うランナーまで、様々なレベルの参加者のみなさんから、日頃から気になっている質問がどんどん飛び出し、1時間半の質疑時間があっという間に終わりを迎えました。
私達鍼灸師の研修会ではなかなか見られない熱気でした。
今回の研修会では、新しい知見や、今後の患者さんへのアドバイスのヒントもたくさん頂きましたが、何よりも
「強くなりたければ特別なトレーニング方法やサプリメントなどはない。愚直に追い込むのみ」
という事を再認識しました。
どのスポーツにも言えると思いますが、小手先のテクニックや道具で見かけの上達を目指すのではなく、やはり基本を地道に続けることでしか本当の力はつかないと思います。
今回の経験を踏まえ、機会があれば、またこのような企画を行いたいと思います。
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