その他の症状

帯状疱疹の見分け方

先週来院された80代の女性を診察していると、左の腰に何やら赤い斑点が…。

一院長
Sさん、ここ(腰)の赤いのどうされました?
Sさん
3日前から赤くなってましてな~。 ダニにでも噛まれたんかなと思って。
一院長
ダニだと、もう少し痒みが強かったり、赤くなり方が違うような…
Sさん
ほんなら新しいパンツに変えたからかぶれたんかな~
一院長
ん~、でも赤くなってるのは片側だけで、前の方まで赤いですからね~

赤くなっている部位は腰椎3~5番の間で、お腹の方まで片側にぐるっと発疹が出ています。

一院長
帯状疱疹の可能性もあるので、今日中に皮膚科の先生に診てもらってください。
Sさん
帯嘔状疱疹って…。こわいわ~

っというわけで、Sさんには皮膚科を受診してもらいました。

結果、帯状疱疹と診断され、抗ウイルス薬を服用して事無きを得ました。

1週間後の皮膚の様子。紅斑が破れて痂皮化しています。

帯状疱疹は、神経節に潜むヘルペスウイルスがストレスや疲労、季節の変わり目などの免疫力が低下したときに暴れだす症状です。

ピリピリした痛みを感じる事が多いのですが、Sさんのように無症状の場合もありますが、放っておくと数日で痛みが強くなり、至急痛み止めや抗ウイルス薬で対処しないと、長きに渡って非常につらい痛みとお付き合いすることになります。

鍼灸院に来院する方で、帯状疱疹を主訴とする方はもちろんいません(帯状疱疹の後遺症である神経痛の方は治療をしていますが)。

しかし、普段通院されている方でも、どんな疾患が潜んでいるかわかりません。

  • 適応外の疾患でも、きちんと診断基準を知っておく
  • 症状のある部位だけでなく、全身を観察する
  • 怪しければ専門の医療機関に繋げる

といった姿勢が必要不可欠で、常にアップデートしていき、患者さんにとって、ベストな選択が提供できるように努めたいとおもいます。

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