光線療法とは?
光線療法とは、「太陽の光」の持つ力を利用した治療方法です。
- 温熱
- 消炎・鎮痛
- 血流循環改善
- 生体リズムの調整
- 殺菌・解毒
- 免疫強化
- 代謝改善
などの作用を利用した治療方法です。
古代から人々は、太陽の持つ力に気づき、日光浴や日光療法を盛んに行っていました。
近代になり、「光」の持つ力が物理的に解明され、様々な治療に取り入れられる事となりました。
1900年代には、光線療法の父と呼ばれるニールス・フィンゼンが考案したカーボンアーク灯を用いた皮膚病の治療の功績を讃え、ノーベル医学生理学賞を受賞しています。
「光」の基礎知識
「光」とは、電磁波の一種であり、私達の生活と密接に関わっています。
電磁波はその波長の長さによって区別されています。
γ線、X線、紫外線、可視光、赤外線、マイクロ波、ラジオ波
その中でも、光線療法に使用する「光」は、紫外線、可視光線、赤外線です。
紫外線
光のスペクトルが紫よりも外側にあるので紫外線と呼ばれています。
化学的な作用が強く、有用な作用として
- 殺菌消毒
- ビタミンDの合成
- 血行や新陳代謝の促進
- 皮膚抵抗力の昂進などがあります。
可視光線
電磁波の中でも、人間の目に見える(光として感じる)周波数です。
「目で物を見る」には可視光線の反射が必須で、物体に可視光線が当たって反射した色がその物の色に見えます(例:赤いりんごは赤色の可視光線を反射している)。
医療用としては
- 新生児黄疸
- リウマチ
- うつ、睡眠障害
- 皮膚病
などへの光線照射が有名ですが、自律神経やホルモン産生などと密に関わる光線として研究が進んでいます。
赤外線
波長によって近赤外線、中赤外線、遠赤外線に分けられています。
近赤外線はセンサーやリモコン等に使われ、遠赤外線は温熱器具や加熱調理器具等に使われています。
光線治療の方法
カーボン灯(光線治療器)を使用して、症状に合わせた光を照射します。
熱くなく、心地よい程度の温熱感があります。
目以外の全身に照射可能ですので、様々な症状に対応できます。
光線療法の治療
様々な痛みや症状に対しての治療報告があります。
- 皮膚疾患
- 筋肉、関節の痛み
- 炎症、感染
- ホルモン、内分泌異常
- アレルギー
- 腎機能、肝機能低下
- 消化器の異常
- 精神疾患
- 慢性疲労、自律神経症状
一鍼灸院と光線療法
私が光線療法と出会ったのは、鍼灸師になる前に、弟が交通事故で骨髄炎を患った時です。
骨折後、骨髄細菌感染してしまった弟の足の傷口は、手術を繰り返しても再度感染し、いつも傷口からじゅくじゅくと浸出液が漏れている状態でした。
なんとかならないかと、東洋医学の門を叩き、光線療法を紹介されました。
器具を購入し、東洋医学の鍼治療と合わせて自宅で毎日光線照射をしました。
みるみる良くなっていく弟の足をみて、
「この治療法は本物だ」
と確信したものです。
以来、十数年の付き合いとなります。
様々な場面で光線治療を行い、良い効果を上げています。
治療方法にお困りの方は是非ご相談ください。