研修会・学術資料

日本鍼灸師会全国大会・静岡

この週末は、お休みを頂いて、所属する日本鍼灸師会の全国大会に参加をしてきました。

今回の学会での楽しみはいくつかあったのですが、その一つがサーフィン。

浜松で開催との事で、学会の始まる前の早朝に海について、誰もいないビーチで、波と戯れていました。

始めて1時間ほどした頃に、大きな波がきたので波に併せてパドリングをしていると、急に違ううねりが入ってきてボードもろとも弾き飛ばされてしまいました。

ドカーン!ぐるぐるぐる。

海底に引きずり込まれ、やっと海面に出てくると、目の前にパックリ折れたサーフボードが…。

長年サーフィンをやってきましたが、こんなことは初めてでした。

大事に使ってきたボードでしたので、非常に残念な気持ちもありましたが、ここまで見事に壊れると、逆に清々しくもあり、気持ちを切り替えて学会に向かいました。

今回の全国大会では、開会式の前に、CSF(医療連携講座)が開催されており、ギリギリ間に合った私も参加することができました。

癌や骨折、帯状疱疹、脳梗塞など、病院への紹介が必要な様々な症例を提示され、身体所見や問診所見でそれらを鑑別していく訓練や、病院へ紹介するタイミングなどの指導、症例検討を行いました。

同じ症例を聞いても、参加者によって感じ方が違い、私自身ももっと勉強をする必要性を改めて感じました。

今回の全国大会では、様々なプログラムが用意されていましたが、私が受講したのは

シンポジウム「鍼灸の可能性を探る、鍼灸の恩恵をすべての人に」

日鍼会の前会長、現会長・副会長と共に、学校関係者が登壇し、鍼灸の未来を語るというシンポジウムです。

鍼灸医学をどのように高め、世の中に浸透させ、質の高い後継者を育てるかということを中心に話し合われました。

私達の鍼灸を発展、浸透させていくためには鍼灸師の「質」の担保が必須です。

この質を上げるために、様々な取り組みを学会、業団が行っています。

今までは、個人の努力に委ねられていましたが、なかなか効果がみられず、今後は学校教育の改革や免許制度の改革などですべての鍼灸師が努力し続けなければならないシステムが構築されていくのだと思います。

中国、韓国、アメリカなどの諸外国では、鍼灸は西洋医学の医師と同等であったり、それに準じる地位を確率しています。

日本ではいまだに、パラメディカルや医療類似行為など、医学の蚊帳の外に放り出されそうになるのに必死で抗っている状態です。

私達現役世代の鍼灸師が、必死に努力をし、鍼灸をもっと魅力的な職業として世に浸透させ、質の高い、志の高い学生が集まる業界にしていきたいと改めて感じました。

難治性顔面神経麻痺の鍼治療

東京女子医科大学の蛯子慶三先生にご講演頂きました。

顔面神経麻痺の概要から、検査、治療、手術、リハビリなど基礎的なところから、実践的なところまでお話頂きました。

当院でも難治性の顔面神経麻痺の方の鍼治療も常に行っていますが、難治性なだけに判断基準や治療方針など迷う事もあります。

今回、改めて聴講をして、再確認できたこと、大事な予備知識などが得られたことも大きかったです。

夜の懇親会の席では、たまたま蛯子先生が私の隣の席で、私自身の症例や治療方法を聞いて頂き、先生の知見をいただけた事も自信に繋がりました。

痛みの最新情報~筋肉の痛みから、脳の記憶まで~

鍼灸業界の痛みの研究者といえばこの人、明治国際医療大学の伊藤和憲先生です。

鍼灸師が得意とする痛みの治療ですが、痛みを「脳」「脊髄分節」「局所(筋肉)」にわけて原因と治療方法を提唱されていました。

局所には筋膜刺激やお灸、脊髄分節には神経刺激やデルマトームを意識した治療、脳には四肢の要穴や脳内物質を意識した治療と、方法論だけですと、この患者さんの痛みがどのパターンなのかを明確にするこの考え方は新しいなと感じました。

実際の治療方法としては、自分たちが普段行っていることですが、ここまで明確に分類し、手法を選ぶということはやっていないのではないでしょうか?

トリガーポイント鍼灸やエコー下透視下鍼灸治療家は局所。

背部兪穴を重視したり、神経走行を意識する(カイロプラクティックも?)は脊髄分節。

経絡治療や、擦過鍼、頭鍼や耳鍼治療家は脳刺激。

どの治療家でも痛みは取れるのですが、自分がやっている治療がどこにどの機序で聞いているのかをはっきりさせることは重要だなと感じました。

また、伊藤先生が取り組まれている養生場構想。

どれだけ腕を尽くしても治らない患者さんはもしかしたら患者さん自身に問題があるかもしれない。

治る力の少ない患者さんにいくら鍼をしても治る力が湧いてこないので治る力を増やす「患者力」をつける必要があるとの思いから始められたこの事業は、アプリや定期的なイベント、指導により患者さんを教育し育てていくというものです。

京都と奈良県で実施されていて、なんと名張から数十分の曽爾村でもされているそうです。

 

美杉や御杖での地域医療を目指して動いている私としてはぜひともお手伝いしたい活動です。

懇親会の席でお話させて頂き、連絡を頂くことになりました。

今後の展開が楽しみです。

臨床検討会

2日目の朝食を先輩方と食べていると、ポータブルベッドを持ってきているので自分たちで勉強会をしようという話になりました。

ホテルの一室にベッドを広げ、治療をしあったり、手技の確認を行いました。

もともと同じ釜の飯を食べた仲間同士で、今でも基本的には同じ考え方で治療を行っています。

相談したいことがあったら電話したり、研修会の後に飲みに行って臨床の話をしますが、実際に手技を披露しあうのは久しぶり。

少し緊張もしましたが、非常に良い時間が過ごせました。

浜松グルメ

地方での学会の楽しみのひとつは、懇親会とご当地グルメ。

浜松餃子の食べ比べや有名なハンバーグ店、珍しいテキーラを置いているテキーラバーなどに連れて行ってもらいました。

そして鰻も。

会場から車で20分くらいのところにある鰻屋さん、その名も

「はじめ」

ホクホクで食べごたえのある美味しい鰻でした。

串をさす職人さんの手付きは僕たちが行う手技「横刺」にそっくりで、思わず華麗な手さばきにみとれてしまいました。

楽しくも充実した2日間。

今後の臨床に活かすヒントも得ることができました。

またがんばります!

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