
寒くなったこの季節、明け方に突然ふくらはぎに走る激痛で、飛び起きたというお話を聞くことが増えてきます。「こむら返り(足がつる)」です。
「運動不足かな?」「ただの筋肉疲労だろう」と軽く考えがちですが、実はこの時期に増えるこむら返りには、季節特有の深い理由があります。
なぜ、冬の明け方に起こるのか?
最大の原因は「冷え」と「隠れ脱水」のダブルパンチです。 私たちの筋肉は、ゴムのような性質を持っています。温かければ柔軟に伸び縮みしますが、冷えると硬くなり、急な動きに対応できずに断裂しそうになります。これを防ぐために筋肉がギュッと異常収縮を起こすのが、こむら返りの正体です。 特に明け方は気温が最も下がる時間帯。さらに、寝ている間にはコップ1杯分の汗をかきます。冬は喉の渇きを感じにくいため、水分補給を怠ったまま就寝し、明け方には血液がドロドロの「脱水状態」になっていることが多いのです。
東洋医学から見た「足がつる」サイン
東洋医学では、「肝(かん)は筋(すじ)を司る」と言われています。 ここでの「肝」は、肝臓の働きに加え、自律神経や血液の貯蔵庫としての役割を指します。忙しさやストレスで「肝」が疲弊すると、筋肉に十分な血液(栄養)が届かなくなります。 さらに、冬は「腎(じん)」が弱りやすい季節。「腎」は体のエネルギーと水分代謝を管理しています。 つまり、頻繁に足がつるということは、「寒さと忙しさで、体のエネルギーと潤いが枯渇していますよ」という、体からの緊急SOSなのです。
今日からできる「4つの予防習慣」

1. 足首を動かす
ふくらはぎや、すねの筋肉をマッサージしたりストレッチをして、筋膜の滑走を高めましょう。余裕があれば、股関節や上半身のケアも有効です。

2. 寝る前の「マグネシウム」補給
筋肉の収縮を調整するミネラル「マグネシウム」を意識しましょう。夕食に納豆、豆腐、海藻類を取り入れたり、マグネシウムサプリメントや経皮吸収ができるマグネシウムクリームがおすすめです。

3. 「頭寒足熱」で就寝
足首には「三陰交(さんいんこう)」という冷えに効く万能ツボがあります。ここにお灸をしたり、レッグウォーマーで覆うだけで、全身の血流が変わります。

4. 寝る直前のコップ半分の白湯
トイレが近くなるのを懸念して水分を控える方がいますが、ドロドロ血液はこむら返りの敵。コップ半分〜1杯程度の温かい白湯を飲んで、筋肉に潤いを与えてから休みましょう。
たかが「こむらがえり」と侮らず、本格的な冬が来る前に、体を「冬仕様」に整えておきましょう!





















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