最近随分と冷え込んできました。
こんな寒い時に活躍するのが「お灸」です。
今回は、イボ取りのお灸の話・・・
患Y「先生~かなんわ~」
私「どうされたんですか?Yさん」
患Y「最近このイボがおっきくて~。汚いさかいよ~」
見ると、首の根元に大きなイボが出来ています。
私「お、Yさん。立派なイボですね」
患Y「立派な事あるかいな、取ってや~」 ということでイボを取りのお灸をすることになりました。
これは比較的簡単な治療ですので冗談を言いながら治療開始。
まず、イボの根元に糸を巻きつけます。
あとは周りが熱くならない様に布でカバーをかぶせて、イボの上にお灸をすえるだけ。
イボが黒くなりました。
糸は縛ったままにして治療終了です。この間わずか5分程度。
数日後、Yさんがあらわれました。
患Y「先生~昨日お風呂で首こすったらよ、ポロっととれたわ」
あれほど大きく、首に居座っていたイボが取れています。
その数日後、Yさんとお会いした時には傷口もきれいさっぱりと治っていました。
イボ取りの治療のポイントは「兵糧攻め」
糸で根元をしばって栄養を遮断した状態でお灸をします。
栄養補給を断たれたイボはあえなく「ぽろり」と落ちてしまうのです。
いつも、痛みやシビレの患者さんが多い中で、こういう治療は心がホッとするのは私だけでしょうか?
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