家庭の医学

「イボ」と「お灸」

最近随分と冷え込んできました。

こんな寒い時に活躍するのが「お灸」です。

今回は、イボ取りのお灸の話・・・

患Y「先生~かなんわ~」

私「どうされたんですか?Yさん」

患Y「最近このイボがおっきくて~。汚いさかいよ~」

見ると、首の根元に大きなイボが出来ています。

2013-08-12 14.53.08

私「お、Yさん。立派なイボですね」

患Y「立派な事あるかいな、取ってや~」 ということでイボを取りのお灸をすることになりました。

これは比較的簡単な治療ですので冗談を言いながら治療開始。

まず、イボの根元に糸を巻きつけます。

2013-08-12 14.55.13

あとは周りが熱くならない様に布でカバーをかぶせて、イボの上にお灸をすえるだけ。

イボが黒くなりました。

2013-08-17 13.05.24

糸は縛ったままにして治療終了です。この間わずか5分程度。

数日後、Yさんがあらわれました。

患Y「先生~昨日お風呂で首こすったらよ、ポロっととれたわ」

あれほど大きく、首に居座っていたイボが取れています。

2013-08-22 10.46.35

その数日後、Yさんとお会いした時には傷口もきれいさっぱりと治っていました。

 

 

イボ取りの治療のポイントは「兵糧攻め」

糸で根元をしばって栄養を遮断した状態でお灸をします。

栄養補給を断たれたイボはあえなく「ぽろり」と落ちてしまうのです。

いつも、痛みやシビレの患者さんが多い中で、こういう治療は心がホッとするのは私だけでしょうか?

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