先日来院された患者さんにお孫さんが誕生しました。
可愛いけど初孫なので、どのように扱ったらいいか不安なようです。
この暑い季節、室温をどのように調節したらいいかも迷っておられるようです。
ご主人は「エアコンをしっかり効かせて快適な室温にしないと可愛そう。熱中症や汗疹も心配だし」
奥様は「あまりエアコンを使いすぎると冷えるし鍛えれないから使いたくない」
さて、みなさんいかがでしょうか?
人の体は皮膚センサーで外気温を察知し、脳が「暑い」と判断すると自律神経が反応して、皮膚の血管を広げて中枢から体表面に放熱をします。
そして、汗腺から汗を出して気化させる事で体温を下げようと調節します。
人の体の汗腺の数は大人も子供も一緒で200~500万個とも言われています。
このうちどれだけの数の汗腺が汗をだせる汗腺(能動汗腺)に変わるかが上手に放熱できるかのポイントとも言えるでしょう。
生まれて間もない赤ちゃんは、バタバタと手足を動かしたり、泣いたり、暑い環境にさらされたりで汗をかき、汗をかく
能力を獲得していきます。
1説には、3才位までには能動汗腺の数はきまるとされています。
そして、徐々に汗腺の機能を高めて、中学生になる頃には大体の発汗能力が完成するそうです。
ということは??
極端な言い方をすれば、エアコンをできるだけ我慢して汗をかかせると汗腺能力が発達するとの見方もあるのでしょうが、エアコンを使っていても、赤ちゃんの汗腺は鍛えられます。
この殺人的な猛暑の中では、使わないリスクの方が大きいでしょう。
あまり下げすぎないで、少し汗ばむ程度の室温に設定しておき、しっかりと体を動かして遊んであげる、笑ったり、泣いたりの情動行動をたくさんさせてあげる。そして、やさしいタッチのマッサージや小児鍼などで、皮膚の自律神経を鍛えてあげるのがいいのではないでしょうか?
汗腺機能は、生活環境や住む地域によって変わるようです。
あかちゃんだけでなく、大人も汗腺機能を鍛えて暑い夏を乗り切りましょう!
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