「誰にも迷惑をかけずにピンピンコロリであの世に旅立ちたい」
誰もが願う最期ではないでしょうか?
日本の平均寿命は男性80.09歳、女性86.80歳。今後ますます伸びていく予測がでています。
長寿が喜ばしい半面、高齢になると体のあちこちに支障があらわれ、病院通いや、介護を受ける方も増えてきます。
それでも、自分の足で歩いて、自分の口で食事が出来るのであればまだまだ人生は楽しめるでしょう。
しかし、事故や病気などで病院に入院をし、チューブに繋がれたまま、意識が戻らず何年もベッドの上で生活をし、無くなる方も多くいます。
医学的に治療方法が無い状態に関わらず、人工栄養や呼吸器などで活かされる最期をあなたは望みますか?
「お母ちゃんが寝たきりになったら、病院の先生に延命処置はいらんって言っといてな!」
では、なかなか希望はかなわないようです。
救急車で運ばれた先の病院では、何とか助けようと様々な医療介入が行われます。
自分で状況を判断し、延命措置を断る事は出来ないでしょう。
家族の誰かに意思を伝えてあったとしても、あやふやな認識や他の家族の意見により、あなたの希望が通らない事があるかもしれません。
「こんなはずじゃなかった!」
ご自身、家族、医療関係者があなたの意思を引き継ぎ、最良の判断を下せるためにも、健康な時に行うはっきりとした意思表示が大切です。
リビングウイルとは | 日本尊厳死協会
回復の見込みがなく、すぐにでも命の灯が消え去ろうとしているときでも、現代の医療は、あなたを生かし続けることが可能です。人工呼吸器をつけて体内に酸素を送り込み、胃に穴をあける胃ろうを装着して栄養を摂取させます。ひとたびこれらの延命措置を始めたら、はずすことは容易ではありません。生命維持装置をはずせば死に至ることが明らかですから、医師がはずしたがらないのです。
「あらゆる手段を使って生きたい」と思っている多くの方々の意思も、尊重されるべきことです。一方、チューブや機械につながれて、なお辛い闘病を強いられ、「回復の見込みがないのなら、安らかにその時を迎えたい」と思っている方々も多数いらっしゃいます。「平穏死」「自然死」を望む方々が、自分の意思を元気なうちに記しておく。それがリビングウイル(LW)です。
様々な団体、医療機関が、生前の意思表示の手助けをしています。
国立長寿医療研究センター
http://www.ncgg.go.jp/zaitaku1/pdf/eol/ad/1jizenshijisho.pdf
日本尊厳死協会(入会をして、文章を預かってもらう)
http://www.songenshi-kyokai.com/living_will.html
あわら病院
http://awara-hosp.jp/kourei/livingwill.pdf
かかりつけの病院や、行政、行政書士さんなどに相談してみるのも良いかもしれません。
何よりも、文章作成の過程で、自分の意思をはっきりとさせ、家族や親族と、死について語り合う貴重な時間となるのではないでしょうか?
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