今年も名張の山々は見事な紅葉で、赤・黄・オレンジと鮮やかな彩りを増しています。
もうすぐ木枯らし、そして初雪と寒い冬がやってきます。
冬は、冷え性やしびれ・痛みが持病の方にとっては厳しい季節です。
さて、今回のはじめの一歩通信では、お灸についての記事を書いてみました。
火を使ったり、何となくわかりずらかったりでなかなか縁がない方も多いかと思いますが、昔からわが国で行われてきた健康法、養生法に今年の冬は触れてみてはいかがでしょうか?
お灸って何からできているの?
お灸の原料は河原などにも生えている「よもぎ」です。
夏の終わりに収穫したよもぎを乾燥させて、石臼で挽いていくと、葉っぱの裏の産毛が残ります。これが「もぐさ」です。
お家でも簡単に作れるのでチャレンジしてみては?
当院でも時々ワークショップとしてもぐさ作りを行っています。ご希望の方は声をかけてください。
熱い?難しい?
お灸の敷居をあげているのが「火」と「煙」。
慣れると何とも無いどころか、逆にリラックスできるようになるのですが、はじめての方にはハードルが高いようです。
最近では、煙の出ないお灸、火を使わないお灸なども発売されています。
熱さも商品の改良が重ねられ、安定した何段階かの熱さが選べるようになっています。
どうしてお灸はカラダにいい?
お灸に火をつけると、熱がジワーッと体に染み込んでいきます。
お灸でツボを温めることで、痛みの緩和や、内臓の調子を整える事ができるのです。
また、火をつけると出て来るもぐさの精油成分が皮膚に反応をおこし、血行や新陳代謝をよくすることで、相乗効果が期待できます。
お灸の効果
筋肉や関節の痛み、内臓の不調、美容、精神的な不安などさまざまな症状に対応します。
お灸は、「症状をとる」使い方よりも、「症状を起こさない」予防的な使い方に多く使われています。「サプリメント」のような感覚で使ってみるといいと思います。
お灸の種類と使い方
①台座灸
一般的な薬局などで販売されているタイプのお灸です。
台座の上に円柱のもぐさが設置され、火をつけると台座の穴から温熱と精油成分がツボを刺激します。
ほとんどのお灸はシールになっているので、ツボの上にペタンと置いて火をつけるだけの簡単な操作で使用できます。
②隔物灸
つぼの上にニンニク・塩・生姜などを置き、その上で丸めたもぐさを燃やします。
温熱と、ニンニクなどの成分を肌に染み込ませる方法です。
③棒灸
火のついた部分で炙るようにツボに熱を伝えます。
また、皮膚の上にビワの葉をおいて、その上から棒灸を押し当てて、ビワの葉のエキスを染み込ませるビワのは温灸としても使われています。
いかがでしょうか?
やってみると以外と簡単で、ハマってしまう人が多いお灸。
巷では、「お灸女子」などという呼び名も定着しつつあるようです。
お灸の方法やツボの位置などはお近くの鍼灸院へお問い合わせください。
冬に備えてLet’sお灸!
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