毎月第2日曜日に開催される美杉むらのわ市場にてもぐさ作りを行いました。
お灸の原料です。
鍼灸院や、薬局にあるお灸を見た事がある人は多いと思いますが、それが何で出来ているかを考えたことはありますか?
夏の終わりに大きく育ったヨモギを刈り取り、日陰で1ヶ月程乾燥させます。
乾燥したヨモギをホットプレートに入れて、少しパリッとなるまで更に水分を飛ばしていきます。
そして、乾燥が終わったヨモギをすりこぎ等でごりごり引いて出てきた不純物(枝や葉脈など)をザルで濾して取り除いていくと、ヨモギの葉っぱの裏に生えている白いうぶ毛が精製されて残ります。
これが艾(もぐさ)です。
不純物が沢山のこった状態の艾は、燃焼力が強く、棒状にしたり、台座状(せんねん灸のような)にして使います。
不純物を極力取り除いた艾は、火力が安定してゆっくりと燃えるので、私達鍼灸師が、直接肌の上で燃やしたり、鍼の上で燃やすプロ仕様として使われます。
今回のむらのわ市場では、お灸をもっと身近に感じてもらえる様にもぐさ作りを企画しました。
子供たちから大人まで、すり鉢でごりごりもぐさ作りを楽しんで頂きました。
できたもぐさを使って、箱灸や棒灸の体験なども行いました。
身近な手の届く範囲にある植物をつかって出来る健康管理がもっと広まることを願っています。
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