私事ですが、2人めの子供が無事に誕生しました。
元気な男の子。
毎朝顔を見てはニターっと顔が緩む親バカな私です。
今回私達は助産院での出産を経験しました。
一人目も助産院での出産を希望していたのですが、叶わず2度めのチャレンジでした。
現代において助産院での出産は少数派で、統計で見ると全体の僅か1%に過ぎません。
- 病院:50.9%
- 診療所:47.9%
- 助産所:1.0%
- 自宅など:0.2%
となっています。(平成18年厚生労働省人口動態調査より)
終戦後の1950年のデーターでは
- 自宅、その他:95.5%
- 病院:2.9%
- 診療所:1.1%
- 助産所:1.1%
と今と違い、殆どが自宅等に産婆さんが来て取り上げていた様です。
時代と共に出産の世界にも医療介入の割合が大きくなり、制度の大幅な変更と共に病院での出産が主流となってきました。
医療介入が進むにつれてお産の世界も変わってきます。
- 診療時間や医師の都合により、陣痛促進剤や帝王切開による分娩で「平日」「昼間」の出産が増える
- 逆子や双子、骨盤の大きさに対して赤ちゃんの頭が大きいなどによる予定帝王切開の増加。
- 麻酔薬を使用した無痛分娩の増加
- 遺伝子疾患や形成不全などの出生前診断
まだまだありそうですが、「安全・安心」を追求するがあまりに、過剰な医療介入が行われている場合もあるのではないでしょうか?
助産院で産むことがリスクになる場合もあるでしょう。
急な大出血や胎児・妊婦の心拍低下が起きた場合は病院での出産の方が安全であることはいうまでもありません。
では何故わずか1%ですが、助産院で産みたいという人達がいるのでしょうか?
私達夫婦の場合、「生まれる」という家族の節目を自然な形で、自分たちの想いに寄り添って迎えたいと考えているからです。
分娩台に乗せられ、心拍計や点滴を体中に装着し、天井から煌々と手術用のライトで照らされ、手術着とマスクを付けたドクターに身を任せる。
出産が終わるとすぐにへその緒が切られ母親はストレッチャーで病室へ、赤ちゃんは全身くまなく検査をされる。
そして分娩台には次の妊婦さんが…。
表現に語弊があるかもしれませんが、このような形で粛々と進められるのが現代のお産ではないでしょうか?
私達の想いとしては、顔見知りの助産師さん、愛する家族に囲まれて、自分の好きなポジション・スタイルでお産が進み、生まれてからも赤ちゃんを含めた家族で喜びを分かち合い、労をねぎらう。
「産まれる」事はもっとシンプルで動物的なものだという想いから助産院でのお産を選びました。
結果、経験豊かな助産師さんと、フレンドリーなスタッフに囲まれて、本当に素晴らしいお産と産後の生活を過ごせたそうです。
一緒に立ち会い、へその緒のカットも行った娘の目にもしっかりと母親と弟の頑張りが焼き付いていると思います。
現在助産院を取り巻く環境は非常に厳しいものがあるようです。
ただでさえリスクの高いお産の世界で少子化に加え、訴訟の増加、バックアップしてくれる医師が少ない、ハードな仕事のなり手が少ない、他様々な制約が増えているそうです
けっして病院と助産院を比べてどちらが良いと言いたいわけではなく、こういった選択肢がしっかりと残る世の中であって欲しいと思っています。
マタニティーハウスひまわり
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