昨日はお休みを頂いて、修験道の聖地・大峰山へ行ってきました。
本格的な奥駈ではなく、知り合いの行者さんにお誘いを頂いて、体験的な入峰でした。
朝の4時に自宅をでて、吉野・金峯山寺へ。
朝行に参加させて頂いてから大峰山の山頂を目指しました。
金峯山寺の本堂(蔵王堂)をはじめて訪れましたが、今まで行った数々のお堂と比べると、圧倒的な存在感。
荒々しい巨木を使った柱が印象的でした。
この規模の木造建築としては、日本では、東大寺に次いで2番めに古いお堂だそうです。
大峯山へ
本来ですと、金峯山寺から徒歩で10時間程かけてお参りする山上ケ岳ですが、今回は途中から登りました。
吉野から熊野へ続く修験道の修行の道であるこの道は、千数百年の歴史の中で様々な伝説や逸話が生まれ、道々にある祠や岩石、建物などには様々な言い伝えが残っています。
また、修行の道自体も大きなストーリーになっていて、ここでは何の為の修行を行うかという意味付けがあるそうです。
そういった一つ一つの物語を詳しく話して頂きながら歩きました。
昔から山で育ち、こういった山歩きもたくさん経験をしてきましたが、これだけ色んな事を考えながら登ったことはありません。
自分自身、特に信仰している宗教はありませんが、先祖を敬い、自然現象に畏れ、自分自身を見つめなおす機会に触れると自分の生きている意味や、世の理を知りたくなります。
これが信仰に繋がるのかな?とも感じました。
大峯山は、修行の場というだけあって、岩を登ったり、絶壁を渡ったりと厳しい難所も数々ありました。
修行の途中で命を落とす方もおられるようです。
一日歩いて帰ってくると、ホッとしたのと同時に、本格的に奥駈に参加をしてみたく思いました。
吉野から熊野まで7~9日かけて歩く奥駈修行。
いつかは行こうと思っています。
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