毎年6月は私の所属する「全日本鍼灸学会」の全国大会が開催されます。
毎年会場が変わるのですが、今年は東京大学で行われました。
以前にも何度か訪れた事があるのですが、都内にこれだけ広大な面積のキャンパスがあり、明治時代からの重厚な建物と、豊かな樹木の中で学問を探求できる学生は幸せだなと思います。
私の頭ではこの大学に入学することは叶いませんが、今回の2日間は東大生気分でキャンパスライフを楽しみました。
今回の学会テーマは
「世界に誇る日本鍼灸~東京宣言確立のためのプログレス~」
でした。様々な講演、講座があり、日本鍼灸の多様性を感じました。
- 東洋医学と西洋医学どちらが本質治療に近いのか
- 妊婦に対する鍼灸治療の現状
- 癌と鍼灸
- 鍼灸治療の生理学的機序
- 末梢顔面神経麻痺
- スポーツ鍼灸
- パーキンソン病に対する鍼灸治療と今後の役割
- 腰部脊柱管狭窄症に対する治療戦略
- IPS細胞技術の神経系の再生医療
- 体性感覚と運動
- 美容鍼灸
などなど。その他基礎研究から学問としての鍼灸、症例発表などボリューム満載でした。
学会での楽しみは、お勉強もありますが
「ナイトセミナー」
要は飲み会ですが、普段お会い出来ない先生や、講演会・DVDでしか見たことのない先生と直にお話が出来るチャンスなのです。
後は企業展示。
様々な分野の業者さんが自社の看板商品を持って集まって展示しています。
鍼灸用具から医療器械、書籍、運動器具などこちらも多様。
今回一目惚れで購入したのがセイリンさんの新発売商品
「セラミック電気温灸器」
先端のセラミック部が安定した熱刺激を与えてくれる機械です。
お灸を多用する当院ですが、なかなかやりづらい場所もあり、これでカバー出来るのではと期待しています。
学会が終わり、名張に帰ってくる前に先輩のクリニックにお邪魔をし、体のメンテナンスをしてもらいました。
普段は中々自分のメンテナンスを受けれないのですが、患者側になって丁寧な治療を受けると、気付くことが沢山ありました。
様々な学びのあった二日間ですが、自分の中で再整理をして、日々の臨床に活かしていきたいと思います。
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