消化器の症状

胃の痛み…家庭の医学

急にお腹がキリキリちくちく痛んで困った経験はありませんか?

昨晩のわが家での出来事です。

「お腹が痛い~!」

急に妻が体を丸くして苦しみだしました。

胃のあたりがチクチク針で刺されるように痛く、背中を伸ばそうとすると激痛が走るようです。

ここぞ鍼灸師の出番です!

ソファーに寝てもらって、まずは胃の動きを抑える肩後面にあるツボにお灸を始めました。

心配そうに見ていた子供たちが集まってきました。

0歳児の娘が興味津々でソファーに上ってきてお灸に触ろうとします。

「あ、危ない!」
火が点いているお灸に触ると火傷をしてしまいますので、私の体でブロックして触らせないようにしていると…

がっしゃーん!

傍にあった灰皿をひっくり返してしまいました。急いで掃除をしながら次は鍼です。

膝にある胃のツボに鍼をしていると、4歳の息子がこう主張します。

「俺の方が上手に打てるで~」

子どもたちにはは時々鍼を触らせて、打つ練習もさせているのですが、ここぞとばかりに主張してくる息子。

なんとかなだめていると、今度は1年生のお姉ちゃんも「わたしもやってあげる」とぐいぐい迫ってきます。

その内2人がケンカを始め、0歳児はますます迫ってくる。

なかなかの修羅場です(笑)。

そして最後にお腹への温灸。

ここは子供たちに華を持たせて、お母さんの手をマッサージする子、お腹をなでなでする子の役割を与えてようやく落ち着きました。

終わって起き上がると腰もしゃんと伸び、痛みも大分楽になっています。

「ありがとう~みんなのおかげやわ」

お母さんの言葉に誇らしげな子供たち。やれやれです。

医療がそんなに進歩していない(今ほど気軽に病院に行けない)時代は、どこの家庭でも、その家なりの家庭の医学があり、わちゃわちゃしながらお灸やマッサージなどをしていたんだろうな。

ますます家庭の医学復興に向けて燃え上がる鍼灸おやじでした。

 

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