両足の痛みと歩行障害で来院された方からアンケートを頂きました。
2年ほど前から、右足の足関節が腫れ、水が溜まるようになり、昨年からは左足も同じように腫れてきました。
何度か水を抜いたり、痛み止め、抗炎症剤の投与を受けましたが痛みは強くなり、来院されました。
目次
Q1:来院する前の症状についてご記入ください。
足の踵の痛みがひどく、歩くのも痛みを我慢して歩く状態。
Q2:当院に来院するまでに受けた治療、経過などをご記入ください。
踵にたまった液を注射器でぬく。それを1年半ほどの間に2回繰り返す。
その内痛みを伴う様になる。
他の病気かもしれないとのことで血液検査、レントゲン。
結果は何の心配もないが、年齢によるものだからあまり負担をかけない様にとの事。
痛み止めの薬と湿布薬をだしてくれる。
Q3:当院に来院したきっかけ、鍼灸治療に対するイメージをご記入ください。
痛み止めの薬の副作用なのか、体のあちこちに湿疹がでる。
このままでは歩くことどころか、健康にもよくないと思った。
妹に相談したら、自分も行っているから一度行ってみたらと紹介してもらう。
最初は半信半疑でわらにもすがりたい思いで2回3回と回数を重ねる内に、何もしてくれなかった整形外科はなんだったんだろうと思った。
私には一筋の光の様に思えます。
Q4:治療を受けて症状の変化等をご記入ください。
約4ヶ月程の間にこんなに良くなるとは思ってもみなかった。
治療前は朝起き上がるのが大変だったが、今は柱につられなくても立てる様になったし、一歩踏み出すのも楽になった。
階段を降りるのは少しゆっくりだけど登るのは軽くなった。
歩くのも以前は足を引きずったり、びっこを引いたりだったが、今は無くなった。
Q5:治療を受けての感想等、自由にご記入ください。
歩けるということの喜びと大切さを身にしみて感じました。
歩くときの姿勢とかも気にする様になりました。
ありがとうございます。
今後は、整形外科と鍼灸院がもっと連携して治療していただければと思います。
初診時は、足関節の可動性(特に距骨)が無く、動かそうとすると、痛みが非常に強くでる状態でした。
足関節周囲の局所は、鍼治療で炎症を抑え、下肢へのグラストンテクニック、マニュピレーションにて、内反方向に固定されている踵骨、距骨の可動域改善を目指しました。
同時に、立ち方や歩き方、足指の使い方の指導や、下肢安定の為のトレーニング指導、踵骨の固定などの養生指導を行いました。
治療を重ねる毎に、足関節の可動域も広がり、痛みも取れていくようになりました。
「もう一生このままで行くのかと諦めかけていた」
とおっしゃっていましたが、この4ヶ月仕事も休むこと無く、ほぼ完治に近づいています。
アンケートの最後の一文で、
「整形外科と鍼灸院が連携して治療に当たって欲しい」
という事が書かれていますが、私達もそうなることを切に望みます。
保険診療で治療を行う整形外科では、治療時間や、治療方法に制限があり、私達が行うような治療ができない現状です。
整形外科や整骨院に何年も通って変わらなかった症状が、鍼灸院で数回で良くなったということはよくあることです。
もちろん逆もあります。鍼灸院ではレントゲン撮影や薬の投与、手術は出来ません。
もっと気軽に整形外科の先生に検査の依頼や、治療をお願いしたいのですが、うまく行っていないのが実情です。
少しでも、今回のような医療の枠から外れて困っている患者さんが無くなることを願っています。
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