逆子と鍼灸治療
現在、34週の妊婦さん。
妊娠初期より、つわり、便秘、腰痛、むくみ等、妊婦さん特有の症状に鍼灸治療を行ってきました。
順調に赤ちゃんも大きくなり、希望する助産院での出産を楽しみにしていた31週の頃、定期健診で逆子が発覚しました。
現在の助産院では、逆子や双子など、異常(??)とされる赤ちゃんは取り上げて貰えない大きな壁があるのです。
幸い、31週ということもあり、お灸と、手技により赤ちゃんは無事に正常位に返りました。
ホッとしたのもつかの間、34週に入った昨日、腹痛を訴えて来院されたので、お腹を見てみた所、頭が上にあります。
再び、逆子…。
お話を伺うと、前日に雨の中でのイベントに参加し、身体を冷やしたとの事。
さらに、食事時間や、睡眠時間も安定していなかったようです。
なぜ逆子になるのか?
その原因ははっきりとは解明出来ていません。
本来ですと、頭を下に向けて、骨盤の中にすっぽりと収まった状態が赤ちゃんにとっても、お母さんにとっても、安定した気持ちの良い状態です。
が、カラダを冷やしたり、お母さんがイライラしたり、赤ちゃんが不安や、不快感を感じる状態が続くと逆子になるようです。
このお母さんも「ごめんね、ごめんね。」と何度もお腹の赤ちゃんに謝っていました。
さて、治療開始です。
赤ちゃんの頭、おしり、足の位置を確認し、お母さんの足のつぼに、お灸やハリをしていきます。
一鍼灸院では、特殊なベッドで足を持ち上げ、お腹をゆるませて治療しています。
お灸を始めると、赤ちゃんが動き出しました。
足を大きく動かして蹴ってみたり、頭が左右に動いたり…。
「気持ちいいんだね~」
お腹の赤ちゃんの動きに合わせて刺激量を変えながら、お灸とハリを続けます。
お腹のツボにハリを当てたとき、大きな動きがありました。
どうやら返ったようです。
画像で確認しないと確実なことは言えませんが、頭の位置は骨盤の中にあるようです。
お母さんの気持ちが通じたのかな?
さあ、誕生まであと数週間。
希望する助産院で元気に産まれてくることでしょう。
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