四肢の症状

ばね指の鍼灸治療

ばね指の鍼灸治療

70代男性のFさんが来院されました。

「畑でクワを持ったりすると指が固まって痛いんです」

手を握ったり伸ばしたりしていただくと、開くときに中指がパチンと引っ掛かります。

見事なバネ指です。

バネ指(弾発指)とは、手の屈筋腱(手のひら側の指を曲げる腱)に炎症が起き、進行するとこぶ状の結節ができます。この「こぶ」が腱鞘(腱を支えるトンネル状のさや)を通過する時に引っかかり、バネを弾くようにパチンと開くのでバネ指と呼ばれています。

当院でのバネ指の治療は、まずは症状の出ている腱に沿って、ひじから指先までを触診し、緊張箇所のファシアリリースを行います。筋肉と筋肉の間、腱と筋肉の間などの隙間部分を丁寧に掃除をするように、グラストンテクニックや超音波、ストレッチ などを併用してリリースしていきます。

そして、エコーで局所の状態を確認し、鍼治療を行います。鍼は、腱のこぶを壊したり、剥離するような施術を行うので、特殊な鍼を使います(少し痛いので、痛みが苦手な方は、別の選択肢もあります)。

症状が強い場合は、固定が必要な場合もありますが、比較的、経過は良好な場合が多いです。

一般的には、整形外科で、ステロイド注射、効果がなければ腱を切る手術が行われているようですが、侵襲性の低い(体へのダメージの少ない)鍼灸治療も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?

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