毎年、冬になると腰痛を発症していた50代の女性です。
今回も来院前日に腰を痛め、起き上がるのがやっと、洗面時に、手を伸ばして洗おうとすると、膝が崩れるような痛みがありました。
来院時は、腰が伸ばせず、おしりを突き出したいわゆる「へっぴり腰」の状態でした。
下部腰椎と右の仙腸関節に強い痛みがあり、右側屈や、kemp test(腰を右後方に曲げる)と、強い痛みがありました。 右の仙腸関節可動域低下、腰椎4、5番のローテーションが見られました。 左股関節の可動域も狭く、聞くと小児期に臼蓋形成不全の診断を受けた事があったそうです。
普段は主婦業をされていますが、パートで、ガスのメーター検針をするとの事でした。 しゃがむ動作が多く、痛みを感じながら続けていたそうです。
左股関節の可動域が狭く、曲げ難いことからしゃがむ動作で右股関節〜仙町関節への負担がかかり、今回の腰痛に繋がったものと推測をしました。
〜1診目〜
腰椎のローテーション、仙腸関節の可動域改善の為に、関節を動かす整体治療を行いました。
特に緊張の強い、腰方形筋と腸腰筋へのグラストンテクニックを行いました。
治療が終わると、痛みは大分楽だが、腰がぐらぐらする感じがあるとの事でしたので、軽い仙腸関節の体操を指導して治療を終わりました。
〜2診目〜(翌日)
痛みは前回の半分くらいだが、腰を動かすのが恐いとの事でした。
今回も関節を動かす整体治療を行い、その後、腸腰筋への鍼治療を行いました。 腹部の冷えも見られたので、箱温灸器で、おへそ周辺を徹底的に温めました。
痛みは大分収まっていましたが、恐怖感がある様なので、痛みが再発しない角度での、腰椎のリハビリテーションを指導しました。
〜3診目〜(4日後)
痛みは殆どなく、車の乗り降りの時に違和感を感じる程度との事でした。 今回からは、痛みへのアプローチではなく、痛みを起こした原因である、左の股関節への治療、トレーニングを中心に治療を組み立てました。
また、頭痛やじんましんもありましたので、同時にアプローチを行っています。
記事へのコメント