コリや痛み、疲労などを感じた時に、選択肢の一つに挙がる方法に「マッサージ」があります。マッサージ師が提供するプロの技から、家庭で行うもの、マッサージ器具などを使うものと様々です。今回は、マッサージと、ファシアリリースの違いについて解説をしたいと思います。
マッサージとは？
マッサージの手技は様々ですが、主に、筋肉を対象とし、押したり、揉みほぐす事で血行を促進し、痛みや疲労の物質を流したり、筋肉の緊張を緩和します。リラクゼーションのイメージが強いマッサージですが、本来は、あんまマッサージ指圧師という国家資格者が提供する医療技術です。
ファシアリリース
ファシアとは、日本語では「筋膜」と呼ばれることが多いのですが、筋肉だけでなく神経や内臓、血管などを包んだり、支えたりする組織の総称です。痛みや姿勢、動きの悪さの原因となることが多い組織で、ファシアリリースというテクニックで、膜のシワを伸ばしたり、膜同士の癒着を取り、滑走を良くすることで、症状の改善を行います。手で行う場合や、ヘラのような器具、鍼なども使用します。
筋肉とファシアへのアプローチによる違いとは？
筋肉を揉みほぐすと、痛みや疲労物質が流され一時的な症状緩和やリラクゼーションに繋がります。しかし、筋肉を強く押したり揉んだりすると、筋膜や筋繊維に微小な損傷が起き、余計に筋肉が硬くなったり、こりが強くなったりするので、注意が必要です。
ファシアリリースでは、筋肉と筋肉の間や、皮膚と筋肉の間などの隙間を狙ってアプローチをし、それぞれの組織の動き（滑走）を良くするような施術を行います。滑走障害が取れる事により、姿勢や動き、痛みの根本的な改善に繋がります。
セルフケアとして
ご家庭で、家族や自分自身のセルフケアとして、マッサージをされている方も多いかと思います。筋肉をぐいぐい揉んだり押したりするよりも、
- 温める
- オイルなどをつけて筋肉の隙間を探して滑らせる
- ストレッチ をする
- 収縮運動を入れる。
といった一連のケアをすると効果的です。フォームローラーや、ボールなどの器具を使ったリリースも有効です。
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