1月1日の夕方は日本中に激震が走りました。能登半島にマグニチュード7.6の大地震が発災し、建物倒壊や津波で、多くの方が被災されました。地震を知ったその時から、「自分に何ができるのか?」を考えていましたが、個人でできる事はありませんでした。
私たち鍼灸師は、東日本大震災以降、DSAM(災害支援鍼灸マッサージ協議会)というチームを作り、業団の垣根を越えて災害支援に取り組んできました。熊本地震や西日本豪雨などで多くの鍼灸師が活動し、避難されている方々の健康管理への業務を行てきました。
最近では、鍼灸師会と県が災害業務協定を結ぶところも増え、石川県も、昨年、業務協定が結ばれたばかりでした。
そのような経緯で、鍼灸師は早くから被災地に入り、DMATや県職員のみなさんと協議を重ね、避難所で暮らすみなさまに、鍼灸施術の提供を行っています。
私も2月初旬に、金沢市の総合スポーツセンターへ向かい、活動に参加をしてきました。
大きな体育館に所狭しと、テントが並び、中で肩を寄せ合って暮らす避難者のみなさま。
震災から約一か月が過ぎ、緊張が解けてきた頃で、疲れとストレスが溜まってきている時期でした。
全国から参集した鍼灸師のみなさんと、鍼灸マッサージブースの運営方法のミーティングを行い、避難者のみなさんを受け入れました。
腰の痛みや膝の痛み、眠れない、不安感が取れないなど、様々な訴えをじっくりと聞かせていただき、その場でできる施術を行いました。
私は、東日本大震災の時に、宮城県石巻で1週間位、同じような活動をさせて頂きましたが、当時は鍼灸師と行政や医療との接点が少なく、個人が思い思いの活動をしていた状況でした。沢山の方に喜んでいただいた半面、迷惑な思いをされた方もあったかと思います。
その後、十数年、鍼灸業界として、様々な研修や、他業種との交流を経て、今回のDSAMの活動では、DMAT本部にDSAMの拠点があり、行政と二人三脚で活動を行っているのが非常に印象的でした。
今、この瞬間も、たくさんのボランティアの方が復興に向けて活動をしています。
少しでも復興のお役に立てるよう、避難者のみなさまが笑顔で暮らせるよう、鍼灸師として活動をしていきたいと思います。
みなさま本当にお疲れ様です!
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