県内の「レジェンド」ともいえる大先輩を訪ね歩く企画、第2弾は四日市の老舗「仲野整体」にお邪魔しました。
仲野整体は創業大正15年。現在4代目の鍼灸整骨院です。
私が5年間修行させて頂いた大恩人でもあります。
院長の仲野弥和先生は、大学卒業後、鍼灸師、、柔道整復師の免許を取得し、その後渡米し、カイロプラクティック(Doctor of chiropractic)を取得されました。帰国後、三重大学で医学博士取得、三重県鍼灸師会会長や日本鍼灸師会会長を歴任。藍綬褒章、旭日小綬章を始め受賞多数とまさにレジェンドの先生です。
最近は、鍼灸師会会長として、鍼灸師に激を飛ばす姿を見ることが多かったのですが、今回は臨床家として、先輩としての立場からのお話が伺えました。
- 戦後鍼灸の復興と現状
- 仲野先生がこの世界に飛び込み感じたこと、見てきたこと
- 仲野先生の学び方
- 治すとはなにか?自分たちは何を提供しているのか?
- 東洋医学の本質と、西洋医学との向き合い方
- 臨床の実例
などなど、非常に優しい眼差しで語って頂いたのが印象的でした。
「鍼を刺してできることなんて限界がある。患者の生活様式や社会環境など、総合的な視点で患者さんを捉えその中で何が問題かを分析することが大事」
私が修行させて頂いた時は、いつも患者さん仲野先生との会話を耳ダンボで聞き入っていました。
様々な職業、性格、年代、嗜好の患者さんの生まれたときからのストーリーを引き出し、本人も気づいていなかった自分像や病気に対する想いを丸裸にして認識させる作業が実に上手で、等身大の自分に気付いた嬉しさのあまり泣き出す患者さんも沢山いらっしゃいました。
他にも沢山の臨床のヒントや、臨床家としての姿勢を教えて頂き、非常に身の引き締まる思いでお話を伺いました。
その後は、100年の歴史の詰まった仲野整体見学ツアー。
1Fの受付から診療室、トレーニングスペースから医局、
2Fの大量の蔵書に囲まれたセミナールーム、3Fの院長の書斎まで色んなお話をしていただきながら見せて頂きました。
その後は場所を移してBBQ.
仲野整体には、社員寮があり、300坪の土地にみんなで建設したバーベキューハウスがあります。
私が入社した11年前に美杉に木を切りに行き、丸太の皮をむきコンクリートを打ち建設したバーベキューハウスです。
杉皮で屋根を葺いていたのですが、大分朽ちてきたので私もお手伝いして屋根を張り替えました。
季節の野菜と地元のお肉屋さんから届いた上等のお肉、お酒で楽しいひとときを過ごしました。
こういう開放的な場所では、普段かしこまった場ではなかなか出せない話題がぽんぽん飛び出し、もっとこういった場を活用すべきだと強く思いました。
仲野先生、スタッフの皆さんありがとうございました!
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