
筋肉の炎症による痛みです。
症状と原因
筋・筋膜性腰痛は、腰の周囲の筋肉と、筋膜の炎症による腰痛です。
私達の腰には沢山の筋肉があり、「曲げる」「伸ばす」「捻る」「支える」等の働きをしています。

これらの筋肉が、何らかの無理なストレスにより損傷し、炎症を起こし、循環不全に陥ることで筋筋膜性腰痛が引き起こされます。
急性の場合→使い過ぎによる疲労や、スポーツなどの衝撃で、筋組織の損傷が起き、急な痛みを引き起こします。
慢性の場合→不良姿勢による長時間の作業や、冷えや運動不足による局所の循環不全により、慢性的な炎症が引き起こされます。
診断と治療
筋・筋膜性腰痛はレントゲン等の画像所見では異常がなく、軽く押すだけでも痛みが出るのが特徴です。腰部の筋肉~臀部の筋肉にかけて圧痛が出現します。
急性で、痛みの強い場合はまず、痛くないポジションを探して安静にします(側臥位や仰臥位で膝を曲げると楽かも?)。痛みが治まったら、動かせる範囲で少しずつ動かしていきます。

熱感がある場合は、アイシングも効果的です。
通常、徐々に痛みが治まっていく症状ですが、下肢の痺れやどんな体勢でも痛みが変わらない時は、早期の受診をお勧めします。
筋筋膜性腰痛の症例(35歳運送業)
自宅で、庭の草取りをしていて立ち上がった瞬間に激痛を感じ、起き上がれなくなった。2~3時間後に、体が動かせるようになったので、来院した。
来院された時は、痛みとまた痛くなるのではないかとの恐怖感で体中が緊張してガチガチの状態でした。まずは、呼吸法をつかった運動で、全身の緊張を解き、鍼灸治療で筋肉の緊張の緩和と血流循環の改善を行いました。鈍痛は残りましたが、1回の治療で通常の日常生活が送れる位回復しました。
このタイプの腰痛は、間違ったカラダの使い方による筋疲労が原因の事が多いようです。
記事へのコメント