家庭の医学

小児喘息と小児はり

Mくんがお母さんに連れられて来院したのは、春の日差しが暖かくなってきたお昼下がり。

「友達の子供が喘息で、皮膚をこするような治療をして良くなったと聞いて伺いました」

とのことでした。

何でも、数日前に、ほこりを沢山吸いこむ事があって、それからぜいぜい、コンコンせき込む様になったそうです。

元々アレルギー体質でもあったMくんですが、心配になって小児科を受診したところ、

「喘息の一歩手前」

との診断を受けました。出来るだけ、薬を使わないで自然な方法で治したいと思い来院されたそうです。

M君のカラダを触ってみると、手足が冷たく汗ばんでます。

舌を見てみると真っ白で、目の下にクマが出来ていました。

そして、手のひらの母指球(親指の付け根)には青筋があります。

東洋医学では、咳は「肺」に熱がこもった状態で、そのこもった熱を口から排出しようとしている反応と捉えています。

カラダが冷えて、水分の代謝が上手くいっていない状態に加え、のぼせやすい春先の気候、そしてホコリの吸入が切っ掛けとなって発症したのでしょうか?

こんな時に役立つのが

「小児はり」

一般的な刺す針とは違って、へらや棒のような金属の器具で全身を易しくなでる昔ながらの治療方法です。

最初はこわごわ受けていたMくんですが、恐くないとわかると気持ちよさそうにカラダをあずけて来てくれます。

3日連続で行い、後はお家でお母さんにスプーンやドライヤーを使って毎日なでなでして貰うことにしました。

そして1週間後に来院した時には症状はほぼ収まっていました。

良かったねMくん。

乳児、小児のカラダはまだまだ不安定で、様々な症状が出やすい時期です。

不安だったり、焦ったりすることも多いかと思います。

普段から、出来るだけお子さんのカラダを触り、観察して、何か症状が出た時に

「普段と何が違うのかな??」

と考える癖をつけるときっと何かがみつかるはずです。

小児鍼 名張

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