全6回シリーズの介護予防運動指導員養成講座が終了しました。
一鍼灸院のある名張市丸之内地区は、実に50%近くが75歳以上の高齢地区です。
毎日、膝や腰の痛みを訴えて来院される高齢者の患者さんと接して感じるのは、
「日々の運動が圧倒的に足りていない」
ということ。
治療で関節が緩んだり、筋肉の働きが良くなっても、カラダの使い方が改善されないと次のステップへは進めません。
☆★☆ある日の診察風景☆★☆
私「Aさん。これで今日の治療は終わりますが、この膝の痛みはAさんの体重を支えきれない膝の声だと思って下さい。今日お話した運動を1日5分出来ますか?」
Aさん「分かった。筋肉つけたらいいんやな。頑張るわ!」
そして1週間後
私「いかがでしたか?運動は出来ましたか?」
Aさん「忙しくて1日やらんかったら忘れてたわ。はっはは~」
運動習慣は、よほどのモチベーションが高い人でないとなかなか続かないものです。(私も最近サボリ気味です…)
運動さえできたらこの痛みはもっと楽になるのに…
運動さえできたら杖をつかずに真直ぐに歩けるのに…
こんな事を思う毎日でした。
今回の介護予防運動指導員養成講座では、トレーニングの事だけではなく、高齢者の考え方や生活様式、習慣について学び、どうすれば無理なく運動が継続できるのかを学びました。
「運動をさせる」のではなく、「やりたくなる」「できる環境を整える」
一鍼灸院は、高齢者が元気でいきいき過ごせる街つくりを目指します。
準備が間に合えば、5月から運動の為の教室を始める予定です。
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