はじめの一歩通信

はじめの一歩通信vol.57 中庸〜上でも下でもなく真ん中〜

 

東洋医学には、「中庸」という言葉があります。上でも下でもない真ん中、バランスの取れた状態です。

陰と陽、寒と熱、右と左など、日常生活には対極の物が溢れ、どちらかに偏りがちなのですが、そのバランスを上手に取るのが東洋医学の教えです。

最近の鍼の研究で面白いことが分かってきています。体の同じ部位に鍼を刺しても、体温の高い人は低く、低い人は高くなるように反応するという研究結果があります。ホルモンや自律神経でも同じようなことが言えるそうです。つまり、鍼の刺激は、その人にとって適した状態に体を変化させる作用があり、これを「中庸作用」と呼んでいます。

首の後ろのツボに針を打ち、温度変化を観察すると、体温の高い人は低くなり、低い人は高くなる傾向が見られた。この傾向は、鍼を抜いてもしばらくは続いている。 人体には「中庸」になろうとする機能があり、鍼刺激はその機能をサポートすることがよくわかる研究です。

私たちのカラダにはホメオシタシスという生体制御機能があり、自律的に様々な調整を行ない、健康を保っています。何らかの無理が生じてこの調整機能が崩れるのがいわゆる「病気」ですが、その調整機能を高めるのが鍼や灸の刺激であり、睡眠や食事などの養生なのです。

寒い日が続きますが、自衛能力を高め、健康的な日々を過ごしましょう。

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