今朝、来院された患者さん。
数日前に、熱湯をこぼして火傷を負ったそうです。
インターネットで対処法を調べて冷やしたりしていたそうですが、次の日に整形外科を受診して処置を受けてきました。
処置をした場所を見せて貰うと、消毒をして、アズノール軟膏塗布後にガーゼと包帯。
一般的な処置方法です。
もし、自分や家族が火傷や傷を負ったらどうするか?
遡る事7年前、「湿潤療法」のセミナーを受けたことがありました。
講師は夏井睦先生。
「消毒液とガーゼの撲滅」や「傷口は絶対に乾かすな」
と何やらセンセーショナルな言葉が並んでいました。
今でこそ、病院や家庭でも湿潤療法の認知は高く、薬局でも湿潤療法の絆創膏や基材などが販売されていますが、当時はほとんど知られていなかったと思います。
その後、自分や身の回りの知人が怪我や火傷を追うたびに、湿潤療法を試し、その効果に驚きと感動を覚えていました。
湿潤療法とは…
傷を乾燥させない、消毒しないで傷口周辺に常に傷口から染み出てくる液を保つように湿らせておく治療法です。
詳しくはこちらのHPをご参照ください。
綺麗に、早く傷口が治りますし、何よりも治る過程でのジクジクした痛みがほとんどありません。
もちろん、深い傷、化膿した傷、熱が出た、面積が広いなどの場合は素人判断では危険が伴うことが多く、深刻な感染症に繋がることもあるので、病院受診をおすすめしますが、たいていの場合は家庭で対処できることが多いのではないでしょうか?
そういえば、私が小さいころ、姉が顔に火傷を負い、母が里芋シップで綺麗に治したことがありました。
これも湿潤療法の一種でしょうか?
手軽で、安価で、効果が高い湿潤療法。
ご存知のかたも多いかと思いますが、今一度、もしもの時のために勉強をしておいてはいかがでしょうか?
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