眼精疲労と老眼
はじめの一歩通信vol.30眼睛疲労と脳の疲労
パソコン、スマホ、テレビ、ゲーム…。私たちの日常生活はこのような液晶画面を眺めて過ごす時間が非常に長くなっています。
私が子供の頃は、「テレビは1日1時間まで、2メートルは離れてみなさい!」と言われていましたが今はどうでしょう?
パソコンやスマホの操作をしていると眼精疲労や肩こりがおきるのはみなさん共通の認識だと思います。
しかし、IT機器の長時間使用は眼精疲労や肩こりのみならず、脳の疲労を起こしており、全身の疲労感や頭痛、不眠、うつなどに繋がる可能性があります。
寄り目、片目
「テレビから2m離れて!」といった時代から数十年が経ちました。
パソコンで50cm、スマホやDSなどは20cm以下の距離で画面を眺めています。
本来、私たちがリラックスしている時は眼球は少し外側を向き、いろんな所に視点を移しています。
ところが、スマホなどの近距離での画面を見る時眼球は内側への寄り目になり、瞳孔はギュッと縮みます。こういった一連の目の動きが脳の疲労を起こします。
また、片目で見ている人も多く、いつも同じ距離での画面を見るので近距離でのピント調整に固定されてしまい、近視や老眼につながるのです。
ブルーライト
パソコン、スマホなどの画面からは「ブルーライト」が出ています。画面の文字や写真が見やすくなる反面、ブルーライトは波長が短く、眼球への負担の大きな光です。
脳の興奮やホルモンへの影響もあるので、ブルーライトカットの対策が進められています。
まばたき
画面を集中してみていると瞬きの回数が非常に減ります。
私たちの目の表面は、涙で潤されることで乾燥を防いでいるのですが、瞬きが少なくなると目の乾燥が進みます。
また、集中して画面を見ていると交感神経が優位になり、涙が出にくくなり、ドライアイが進むことになるのです。
メガネ、コンタクト
合わないメガネやコンタクトも眼の疲労や視力低下を起こします。
度数だけでなくレンズの屈折率やフレームのフィッティング、コンタクトのサイズなども影響をしますので、合わないなと思っている方は、より専門的にメガネを作成してくれる専門家に相談をしてみてはいかがでしょうか?
便利で刺激的なスマホ、パソコン、ゲーム。
ついつい手にとって気がつけば長い時間が過ぎていたなんてことはよくあることでしょう。
その時々では気にならなくても、確実に眼や脳への負担は蓄積されています。
しっかりとケアを行いながら、正しい付き合い方を学びましょう。
意外に思われる方も多いのですが、鍼灸治療による眼精疲労や近視、老眼、緑内障などは治療効果の高い疾患です。
ほとんどの方が治療直後の目の見えやすやすっきり感を感じています。
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