はじめの一歩通信vol.69〜不通則痛 不栄則痛〜
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不通則痛(ふつうそくつう)と不栄則痛(ふえいそくつう)は、東洋医学における痛みの原因を説明するための概念です。これらは、体内の「気」や「血」の流れや量に関連しています。
不通則痛(ふつうそくつう)
「通じざれば則ち痛む」という意味で、体内の気や血の流れが滞ると痛みが生じると考えられています。これは、例えば血行不良や気の巡りが悪くなることで、痛みが発生する状態を指します。ストレス、寒さ、湿気、外傷、食事の偏りなどが原因で、気や血の流れが妨げられることがあります。これにより、肩こりや頭痛、関節痛などが生じることがあります。特徴としては、急性の痛みや強い痛みが特徴で、痛みの原因が明確であることが多いです。
治療としては、経絡(気の流れのルート)や関連部位に鍼や手技を行い、血流増加、緊張緩和をして痛みを鎮めます。
不栄則痛(ふえいそくつう)
「栄えざれば則ち痛む」という意味で、体に必要な気や血が不足すると痛みが生じると考えられています。これは、栄養やエネルギーの不足が原因で痛みが発生する状態を指します。老化、体力の衰え、虚弱体質、慢性病などにより、体に必要な気血が不足することが原因で、これにより、慢性的な痛みや鈍い痛みが生じることがあります。特徴としては、鈍い痛みや慢性的な痛みが特徴で、痛みの原因がはっきりしないことが多いです.
治療により、栄養血管や自律神経を刺激し、臓器や疼痛部位の活性を促しますが、栄養補給や生活習慣の見直しが非常に大事となります。
東洋医学には、様々な治療原則があり、原則に則った治療を行っています。
はじめの一歩通信vol.69〜不通則痛 不栄則痛〜
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