昨日の研修会テーマは「鍼灸治療のエビデンス」
昭和大学医学部生理学生体制御学部門教授の砂川正隆先生の講義でした。
「鍼灸はエビデンスが少ない」とよく言われますが、実はかなりたくさんの論文が出ており、近年質の高い研究が増えています。
そういった研究を行っているお一人が砂川先生で、私も随分前からお話を伺うのを楽しみにしていました。
砂川先生の昭和大学では、鍼の鎮痛作用、免疫調整作用、抗ストレス作用、駆お血作用、痺れに対する作用、体温調整作用、灸の抗炎症作用などの研究をされていて、それらの研究データーを詳しく解説していただきました。
- 最近注目される肥満細胞と経穴の関係
- アデノシンの鎮痛作用
- オレキシンとオキシトシンの相互作用と鎮痛
- 鍼の抗ストレス作用
などなど、どれも興味深く、日ごろの臨床と重ね合わせて聞くことができました。
研修会終了後の懇親会でも、前の席に座らせていただき、かぶりつきで、私が日ごろ感じている疑問をぶつけ、的確な返答を頂くことができました。
研究者の方とざっくばらんな話をする機会はめったにありませんが、惚れ惚れするような知的な返答に、時を忘れて楽しく過ごせた休日の夜でした。
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