私は古いもの、人のぬくもりが感じられる道具や建物が大好きです。
先日、奈良県の今井町(江戸時代の町並みが保存された日本でも最大級の地域)に家族で散策にでかけました。
立派な門構えの商家や格子窓、漆喰壁の風情ある民家が立ち並び、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような錯覚を覚えます。
少し休憩しようと立ち寄ったお店(ちどり屋さん)は、カフェかと思いきや、古道具屋さんでした。
元公務員だったご主人が趣味で全国から集めた古道具を展示して販売されているそうです。
トランク、ミシン、扇風機、食器…。
どれも素敵で見入ってしまいましたが、特に壁にかけられた時計に一目ぼれしてしまいました。
100年以上前に作られたセイコー社製の振り子時計。ご主人のお気に入りだったそうです。
スマートな風情と重厚な時を刻む音に引かれて即購入を決断しました。
使い方やお手入れの方法をレクチャーしていただき、手渡された時は、様々なものを引き継ぐ感があり、少し緊張を覚えました。
そして、鍼灸院の壁に飾りました。
想像以上に存在感があり、ボーンと鳴る時はびくっとしますが(笑)馴染んでくれると鍼灸院の素敵な財産になりそうです。
私は85歳までこの仕事を続けるつもりでいますが、あと42年間、時計にも現役でいて貰えるよう、しっかりと手入れをして共に時を刻みたいと思います。
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