5月10日~12日の日程で、全日本鍼灸学会の学術大会が開催されました。今回の大会テーマは、
「女性のミカタ~オンナがワカルとミライがカワル~」
エビデンス、ナラティブ、最新医療…
など、硬いイメージのテーマが多い学会ですが、今回はなんともソフトなイメージです。抄録もまるで雑誌のようなイメージでした。
しかし、この壮大なテーマ、特に我々男性からすると、女性は永遠の謎に包まれた存在でしょう。(笑)
そこに切り込んでいった、関係者のみなさんの努力と勇気に頭が下がります。産婦人科学会の認定研修会でもあった今回の学会での講演テーマは、
- 月経周期と女性の生き方
- うつを中心としたこころの科学
- 妊婦への鍼灸
- 女性の体質に合わせた漢方・薬膳
- 更年期障害、不妊、PMS
- 膠原病、認知症
- 女性の睡眠医療
- 泌尿器疾患へのアプローチ
- 美容鍼灸の安全性と効果
- 女性を悩ます慢性疼痛
- 性を考える
- 発達障害
- 女性アスリートのコンディショニング
などなど、多岐にわたるテーマで講義があり、学ぶことも多かったです。
異色だったのが産婦人科医の早乙女智子先生の「性」についての講義。
産婦人科であり、セックスカウンセラーでもある早乙女先生の口から飛び出すタブーなしのお話に、会場の雰囲気は普段の学会の雰囲気とは違っていました。
性感染症や避妊、年齢や生理周期による女性の心と体などの話とともに、セックスライフや女性の社会的立場などを含めてお話いただき、もっと広い視点で女性を捉える必要があるなと感じました。
なかなか私達日本人は、面と向かってこういう議論をするのが苦手な人種ですが、もっと性に対してオープンな風潮があってもいいのになと思っています。
著書もたくさんあるので、一度読んでみては?
今回も様々な収穫があり、学会終了後の懇親会や二次会でも普段は出会えない先生方とお酒を飲みながら意見交換ができました。
来年は京都での開催です。
今から楽しみにしています。
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