はじめの一歩通信

はじめの一歩通信vol.47〜足から健康を考える・運動連鎖〜

私達の足は、数十kgもの体重を長時間も支え、数千歩の衝撃を毎日吸収し続けています。

一歩一歩の衝撃は軽微なものであっても、長年の積み重ねによる骨や靭帯への負荷は相当なものとなってきます。その結果、外反母趾や巻爪、槌指といった指や爪の形の異常や、タコやモートン病といった皮膚や神経の異常が起こってきます。

足首が内側・外側に倒れたり、踵やつま先などに過度に体重が乗りすぎると、足底筋膜炎やシンスプリントといった筋肉や靭帯の異常を引き起こします。

一般的には痛みのある部分の鎮痛をしたり、形を整えたりといった対症療法が行われていますが、これでは根本解決には繋がりません。土台である「足」にどのように体重がかかり、動作時のどこに衝撃が集まりやすいかを知り、改善していくことが根本的な解決方法だと思いませんか?

運動連鎖

足の状態を観察する方法はさまざまですが、私がまず着目するのは、「回内・回外」です。

足の回内とは、内側のくるぶしが内に倒れこむように変形する足の事です。足の内側を支える筋やじん帯の損傷や機能不全を伴い、偏平足となります。外反母趾やシンスプリントなど、さまざまな症状の原因となります。

踵が内側・外側どちらに倒れているかを観るのですが、例えば回内(踵が内側に倒れている)では、下腿も引っ張られて内側に捻れて動きます。下腿の捻れは膝や股関節、腰、肩といった風に、カラダ全体へ影響を及ぼし(上向性連鎖)、全身の姿勢や痛みに繋がります。

また、上半身や腰などの不良姿勢や偏った動かし方が足に影響を及ぼすこともあり(下向性連鎖)、総合的な全身の観察が根本的な症状の改善に繋がると考えます。「たかがタコ」などと考えずに、タコができるカラダの使い方は将来的にどういう影響が出るのだろうと考え、早め早めに対策をしていきましょう。

「木を見て森を見ず」=「足を見て姿勢を見ず」なんらかの気になる所がある方は、歩き方や日常の姿勢をスマホで撮影し、カラダの使い方の傾向を知る事が改善につながるでしょう。撮影動画を送っていただき、コメントさせていただくことも可能です。

 

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