道具は大切に、特に仕事で使う道具はこまめにメンテナンスをして長く使えるように努めています。
10数年前に手に入れた木製のポータブルベッドがあります。
しばらく倉庫に眠らせておいたら、レザーの劣化と湿気でカビが生えてしまいました。これではもう使えません。
処分して、新しいのを買う検討もしましたが、構造的にはまだまだしっかりしています。しかも鍼灸学生の頃からの思い入れがギュッとつまったベッドです。
レザーを張り替えてみることにしました。
レザーを探してみると色も柄も様々で、何にしようか迷いましたが、あまり派手ではないが、既成品ではなさそうな濃いグリーンのオーストリッチ柄のレザーを購入してみました。
なかなか渋い…。
ベッドの解体
さて、まずは解体です。
くっついている付属品(取ってやプレート、保護用のゴムなど)を外して脚を止めているワイヤーも外しました。
です。
次はレザーを止めているタッカーの針を1本1本抜いていきます。
マイナスドライバーでこじってペンチで引き抜く。数が多いのでこれだけでも1時間近くかかりました。
剥がすと中からウレタンクッションが出てきました。
そんなにヘタってる風でもなく、まだまだ使えそうです。
スポンジは問題がないのですが、下地の木が割れています。ビス穴から縦に裂けてしまっていました。
木工用ボンドを塗り込み、細いビスで固定し、補強をしました。
レザーの縫製
次はレザーをカットして4隅を縫っていきます。
ミシンにしようかとも思いましたが、手縫いでチャレンジ。
なんとなく計ってRをつけて縫ってみましたが出来上がりはいまいちです。
縫い目が均等でなく、直線も取れていないのでかぶせてみると糸が見えてしまいます。
これはいけません。
しぶしぶ自宅に持ち帰り、奥様にミシンで縫ってもらうことにしました。
作業をみていると、僕がやったみたいに大体でいきなり縫うのでなく、スポンジの幅やRの角度を計り、しっかりと線を引いて縫っていました。さすがです!!
精一杯褒めちぎり、応援をし、ようやく縫製完了!
かぶせてみるとぴったりです。糸もみえません。
組み立て
そして、シワを伸ばしながらレザーをタッカーで固定していきます。
伸びるレザーなので、端やベッドの中央にシワが入らないように引っ張り具合を調整しながらタッカーを打っていきました。
余分なレザーをカットし、解体の時に取り外した部品を組み立てたら完成です!
角もしっかりと貼れています。
そしてなかなかの存在感!
これからも大切に使っていきたいと思います。
今回のベッドの組み立てには、1歳の息子も手伝ってくれました。
息子がこのベッドを使うようになったら面白いな~なんて想像してしまいました。
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