家庭の医学

小児はり

0歳~6才くらいまでの子供に対する治療方法

小児はりは、中国から伝わった鍼灸医学が日本で独特の発達を遂げました。江戸時代~昭和初期にかけて、多くの子供たちが、病気の予防、治療として受け、痛みのない、心地よい治療法として盛んに行われてきました。近年では、国民皆保険や医薬品の発達と共に人気の衰えを見せていますが、ストレス社会による自律神経系の疾患の増加や、医薬品への不信感などにより、新たな広がりをみせています。

小児はりの効果

小児期は、自律神経の発達が不十分、不安定で、体調を崩しやすい時期です。小児はり

コミュニケーションが未発達な子どもたちは、自身の体の変調や、心の不安を様々な症状として訴えます。

そこで役立つのが「小児はり」です。

子供のカラダに優しく触れ、適切な刺激を与えることで「自分が大事にされている」と感じ、情緒が安定します。情緒が安定すると、筋肉や神経、内蔵や内分泌の成長が正常に行われ、心もカラダも健やかな成長を遂げることができるのです。

  • 不機嫌
  • いらだち
  • ちょっとした物音に驚く
  • 寝ているときに薄目を開けている
  • 奇声をあげる
  • 行動が粗暴

などの「かんの虫」の症状の他に、

  • アレルギー(喘息、鼻炎、アトピー、食物アレルギー、花粉症など)
  • 風邪、微熱
  • おねしょ
  • 下痢、便秘
  • 食欲不振
  • ごろごろして動きたがらない

などにも有効です。

治療方法

小児はりは、大人に対する刺す鍼と違い、棒状やへら状の特殊な器具で、皮膚表面をさすったり、軽くたたいたりする優しい治療方法です。

治療時間と治療間隔

年齢、体質、体格によって違いますが、

  • 乳児:2~3分
  • 幼児:5分
  • 小児:5~10分

を目安に治療を行います。

治療間隔は、乳児の場合は、最初は3日連続で行い、様子をみて間隔を空けていくのが基本です。

幼児、小児は週2回から始めて、間隔を空けていきます。

家庭でできるスキンタッチ

子供の様々な症状の治療には、家庭での親子の触れあいや、コミュニケーションが欠かせません。

当院では、来院できない間の効果の継続や、日頃の健康管理の方法として、家族によるスキンタッチの方法をお伝えしています。

この方法による家庭でのケアだけでも、症状の軽減に効果があり、多くのお母さんたちから喜ばれています。

刺さない鍼
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