2020年東京オリンピック・パラリンピックまであと1000日を切りました。
スポーツを志す人であれば誰もが憧れる夢の舞台。
その選手たちをサポートする我々治療家も例外ではありません。
先日、オリンピックに向けての研修会が東京・Hakujyu Hallにて行われました。
鍼灸師が選手村内のポリクリニックに正式に配備されることが決まり、手探りながらもみんなで勉強をして行こうという第1回目の研修会です。
全国から100名の有志が集まり、3日間の熱い研修会が行われました。
私も三重県の鍼灸師会から推薦を頂き、参加することができました。
研修会のプラグラムは以下のとおりです。
- スポーツ鍼灸トレーナー研修会プログラム
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- アンチ・ドーピング :(公財)日本アンチ・ドーピング機構教育・国際部 鈴木智弓 先生
- 医療連携とスポーツ医学:慶応義塾大学医学部 医学博士 鳥海春樹 先生
- 文化の違いと国際人としてのマナー&大人でも遅くない英単語取得術:東京オリパラ委員会委員 藤林初枝 先生
- スポーツ医療現場と衛生管理:全日本鍼灸学会 常務理事 スポーツ鍼灸委員会委員長 医学博士 古屋英治 先生
- ワークショップ① 病態把握からの対処法 グループディスカッション
- 医療連携における考慮する事項 :埼玉医科大学東洋医学講座 医学博士 山口 智 先生
- 多職種医療:花田学園AT総括部長 溝口秀雪 先生
- 障害者スポーツ概論:筑波大学大学院教授 医学博士 宮本俊和 先生
- 理学療法と鍼灸の医療連携 :札幌医科大学理学療法学科長・教授 医学博士 片寄正樹 先生
- ワークショップ②
我々鍼灸師は、普段単独で動くことが多く、来院された患者さんの問診・病態把握・治療方針決定・施術・アフターケアなどを自分で考え行います。そして、その結果を評価される事もまれです。
今回のオリンピックの様な舞台では、医師・理学療法士・マッサージ師・監督・看護師等様々な職種との連携が必要となり、鍼灸師は「鍼灸」という専門分野に特化した仕事に集中をし、自分の専門外の事は他業種に委ねる必要があります。
そのような配慮がなされたプログラムであったと感じています。
ポリクリニックに入るスタッフには様々な厳しい条件がつく事が予想されています。
- 専門分野における臨床経験・臨床年数
- コミュニケーション能力(言語を含む)
- 協調性
- 人間的な資質
もちろん希望する鍼灸師が全員オリンピックに参加できるわけではありませんが、できるだけ多くの鍼灸師が同じ目標に向かって学び、行動することで個々の資質向上、業界としてのまとまり、対外的な認知度アップなど、まさに「レガシー」として残るものが構築されるのではないかと期待しています。
今後も様々な研修や関連イベントが開催される予定です。
私自身、ポリクリニックに入れるかどうかはわかりませんが、そこを目指して全力で取り組んで行きたいと思います。
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