寝違いは朝起きた時に起こる頚部や肩甲骨周辺の痛みです。
首が回らず、曲げ伸ばしはもちろん、振り向く事も出来ないので、日常生活が非常に不自由で、憂鬱な症状です。
私も、思い起こせば高校生の時、大事な野球の試合の日に寝違えて、首が全く回らない状態で試合に出た覚えがあります。幸い(?)にも、左に向いた状態で固まっていたので、右打者の私はなんとか打席には立てたのですが、守備のセンターでは苦労をしました(笑)。
さて、先日寝違えのDさんが(仮名)来院されました。
3日前の朝起きたら首が全く動かず、自分で色々と試してみたが、変化が無く、我慢できずに来院されました。
何を試してみたかを伺ったところ、ネットで評判の方法を試されたそうです。
「自分で治す寝違い方法」(ゴッドハンド輝46巻より)
この漫画で解説されている「寝違い」の治療方法は、腋の下を通る「腋窩神経」の圧迫を解放すると言う方法です。
確かに寝違いは、首に原因があることは殆ど無く、いくら痛い場所を揉んだり、ストレッチしても効果はなく、逆に悪化する場合が多いようです。
しかし、腋窩神経だけに問題があるのかというとそんな事もなく、
- 肩甲骨の動き
- 腰臀部の緊張
- 腹部、胸部の緊張
- 内臓(肝臓・胃)などの状態
- 頭ののぼせの状態
- 精神的なストレス・不安
- 就寝前の食事、飲酒
など、様々な原因があるようです。
中には、下腿や腕の筋緊張が原因で、首の症状を出している方もいます。
もし、寝違えた時、輝先生の指導のような運動を試してみるのも面白いかもしれません。
しかし、3~4日経っても症状が変わらない場合は、専門家の受診をお勧めします。
ちなみに、Dさんは、1回の治療(手のツボと、肩甲骨、臀部の筋肉の調整)で治癒となりました。
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