腰部・臀部の症状

歩行困難を伴う腰痛の症例

腰部から右大腿への痛みによる歩行困難

83歳の男性の症例です。

当院に来院する8ヶ月前から腰部の痛みがあり、近医にて約半年間、週3回のリハビリ(通電治療、腰部牽引、痛み止め)を続けていました。しかし痛みは徐々に強くなり、臀部から大腿後面の痛みが強く、歩行困難を感じていたところ、家族の勧めで来院されました。

検査

姿勢は腰部の後弯(上体が前屈)が強く、椅子に腰をかけると肘で体を支えながら座っている上体でした。

腰部の前屈は床から50cm位しか曲がらず、前後左右、どの方向に動かしても腰部の右側と右臀部が痛みます。

ラセーグテスト(下肢挙上テスト)では、約30度の挙上で、ハムストリングの筋拘縮が確認できました。

神経反射テストや知覚検査に異常はなく、腰椎可動域減少と、臀部から大腿の筋の持続的伸展による痛みが原因とみて治療を開始しました。

治療

治療は、腰椎と仙骨の可動域向上の為の治療と、股関節周囲筋、ハムストリングへの針治療、神経筋促通法を行いました。

その他、家庭でできるストレッチの指導や姿勢をサポートするためのキネシオテープなども補助的に使用をしました。

3回目の治療で大腿の痛みがなくなり、5回目の治療で腰部の痛みもほとんど気にならなくなった為、6回(約1ヶ月)で治療を終了としました。

現在は、健康管理の為の月1回の来院をされています。

 

この患者さんは30年前から、抗鬱薬を服用されていました。

身体症状へのアプローチも行いましたが、メンタルサポートの重要性も認識をし、痛みがなくなってからの楽しみについて盛り上がったり、冗談を言ったりしながら治療を進めました。

これから旅行に、お孫さんの婚活に忙しい毎日を送る予定だそうです。

腰部・大腿の痛みによる歩行困難の症例
腰部・大腿の痛みによる歩行困難の症例
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