
美杉町杣の森で、医療関係者を対象とした鹿の解剖実習を開催しました。
この企画は、生きた鹿を捌き、自分たちの手で解剖、観察し、その経験を臨床に活かそうという医療関係者向けの研修会です。
僕たちは、学校で人体解剖を経験しますが、自由に切ったりする事が難しく、ホルマリン定着した組織は生体とは違ったものです。
父が猟師をしていることもあり、何度か生きた鹿を捌く経験をし、これは臨床家に必要な経験だと感じ、何度か解剖実習を開催しています。
今回は新たな試みとして、猟師であり、獣肉生肉専門家である早志さんを講師に迎え、プロによる解体を見せていただきました。流石の包丁捌きに感動をしました。
そして、ファシア研究、解剖研究に長けた鍼灸師・理学療法士の銭田先生に、エコーとファシアの講義もしていただきました。自分たちの手で生の筋や神経、骨などを触った後の講義でしたので、熱気あふれる講習会となりました。
子供たちも、鹿が絶命していく瞬間から立ち会い、最後ジビエとして胃袋に納まるまでを経験し、「命」について感じられたのではないかと思います。
また、前日からの事前合宿では大いに語り合い、山ではピザ焼き体験、BBQ,川遊び、ツリークライミングと、野外ならではの研修会を楽しむことができました。
南は広島、北は東京から50名の人が集まりました。この経験や繋がりが、今後それぞれの場や、業界に活きていくのかが楽しみです。













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