数年前からマラソンを始めて、色んな所を走ってきましたが、気になっていたのがトレイルランの存在。
舗装された道路を長時間忍耐強く走り続けるマラソンも達成感があるのですが、森の中を颯爽と走り抜けるのも気持ちいいだろうな〜と。
そんな時に一枚のチラシが手元に届きました。
「かつて伊賀忍者が修行したであろう山々で時代を超えて忍者修行」
やるやる!忍者修行。という事で大会本番。
ランニングバッグに、水分、補給食、メディカルキット、携帯トイレ、マイカップなどを詰め込んでいざ会場へ。
この大会は、エコの観点から、使い捨てカップなどを使用せずにマイカップ持参ということで、非常に共感できました。
会場の「さるびの温泉」は、JALがスポンサーということもあってか、しっかりと作り込まれていました。
山城風のスタートゲート、会場スタッフは忍者、DJブースから流れる音楽。いい雰囲気です。
僕が今回参加したのは累積標高900m、18kmのショートコース。約500名のランナーと走ります。
家族も応援に来てくれました(感謝感謝)。
スタートすると、最初は舗装された道路で緩やかな上り坂が続きます。
いつも最初に飛ばしすぎて後半が大変な事になるので抑え気味で皆さんのペースに合わせてついて行きました。
2kmくらい行くと山道に入りました。道はだんだん狭くなり、一列でしか進めない道幅になりました。
そして急勾配。前の人の背中を見ながら徒歩になりました。途中つかえて止まる事も…。
前の方はどんどん先に進んでいるんだろうな〜。
もやもやする気持ちが出てきますがここは修行です。一列にお行儀よく進む選手たちをみて、海外の大会だとこうは行かないんだろうななんて考えてました。
急勾配を登る事30分。西教山頂上付近にでるとようやく走る事ができました。
頂上では忍者が待ち構えていて、通るランナーに切りつけてきます。
思わず調子にのって一回転。無駄な体力を使いました。
その後はアップダウンを繰り返しながら田代湖まで。登りは歩いて、下りは走って進みました。
田代湖では堤防の所でたくさんのくノ一が待ち構えていて切りつけてきました。
「やられたー」なんて叫んでいると、少し元気になってきて、後半戦。
登りの多かった前半と比べて、後半は下りが多く、ぴょんぴょん跳ねながら降っていきました。
林業家の家に生まれて、幼い頃から山で遊んでいた私にとっては、得意なコース。急な下り道をそろりそろりと下りていく選手たちをごぼう抜きして進みました。
途中何度も小川を渡ったり、泥の中を走ったり、バリエーション豊かで夢中になって駆け下りているとあっと言う間に残り2kmの舗装道路にでました。
今回参加するにあたり、シューズで悩んだのですが、山道は地下足袋だろう!と普段はいている地下足袋で参加したのですがこれが非常によかったです。
急勾配の登り道では、足裏を反らして登れるし、下り道では、石の上でも丸太の上でも滑りません。舗装道路になると足へのダメージが感じられるのですが、コースによっては高いトレランシューズでなくてもこれで十分なのかな?
そしてゴールへ。ゴール手前では緩やかな上り坂が続き、ゴールの安心と体力の消耗で歩きかけてしまいました。すると前方から「お父さんがんばれー!」の声が。娘と息子が迎えに来てくれました。
そのまま手をつないでゴール!
最初から最後まで非常に楽しめました。
結果は2時間34分。なんとか前半3分の1くらいには入れました。(トップ選手は1時間半くらいでゴールらしいです)
三重県ではいろんな所でこのような大会があり、伊賀では定期的に練習会も開催されているそうなのので、今後もぜひ参加したいと思います。
いや〜楽しかった。
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