☆★☆紫雲膏とは・・・☆★☆
江戸時代の医師、華岡青州(世界初の全身麻酔による手術を成功)が作った漢方薬。
ひび、あかぎれ、しもやけ、あせも、火傷、かぶれなどの皮膚症状に使われます。
皮膚の症状全般に高い効果が期待できる紫雲膏。 自分でも簡単に作れるという事を聞き、早速作ってみました。
☆★☆材料☆★☆
紫根・・・ムラサキの根。漢方では清熱涼血・解毒の効があり、解熱、解毒、消炎作用があり、火傷、凍傷、湿疹、痔等に外用する。
当帰・・・セリ科のトウキの根を湯通しして乾燥したもの。抗炎症、解熱、抗アレルギー作用があり、鎮静、・鎮痛、血行障害等に使用する。
蜜蝋・・・ミツバチの巣を構成している蝋を精製したもの。
ごま油・・・ごまを生のまま絞った白ごま油を使います。保湿、抗炎症、抗酸化作用があります。
ラード・・・豚の脂肪組織から精製した油脂。
☆★☆作り方☆★☆
1、お鍋でゴマ油を煮ます。中火で煮続けるとプーンと香ばしい香りが・・・。
2、蜜ろうを投入します。
3、溶けて煙が出てきたら、当帰を投入。鍋が泡立ち、ツーンと鼻を突く匂いがします。
4、そして火を止め、ガーゼに包んだ紫根を投入。すぐに、鍋の中が赤く染まっていきました。
5、ラード投入。
6、紫根の色が出た所で、ザルに開け、濾します。深紅の液体。甘い匂いがします。
7、あとはひたすら混ぜるだけ。保温性の高い土の容器を使い、ゆっくりとさましていきます。
8、混ぜる事数十分。色が鮮やかな赤に変化し、どろどろとしてきたらきれいに洗浄した容器に移します。
出来上がり!! 出来たての紫雲膏の匂いはクッキーのようで、甘く香ばしく・・・。 一緒に作った女の子は「美味しい!」と口に入れていました(お勧めはしませんが)
この紫雲膏、特に冬の季節は重宝します。 誰にでも出来る、無害で簡単な家庭の医学。お試しください。
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