今年も保養キャンプに参加をさせて頂きました。
ふくしま保養キャンプは、福島県を中心とした東日本に住む方たちが、原発、放射性物質のストレスから離れ、心とカラダの保養を行う目的のものです。
西日本を中心として、各地で開催されていて、沢山の方が利用されています。
今年は伊賀市にある「愛農学園」での開催。
沢山のボランティア、支援で成り立っています。
- お手当講座
- 音楽演奏
- 人形劇
- ヨガ
- リフレクソロジー
などがあったり、食事は地元の無農薬食材をマイクロビオティックの料理家「オオニシ恭子先生」が監修をして提供しています。
緑豊かな山や川で思いっきり遊びまわり、お母さんたちは子育ての相談や日々の悩みをお互いに語り合ったりといった過ごし方をされています。
私も毎年、声をかけて頂き、参加者のみなさんのカラダのケアをさせて頂いています。
原発事故から5年が経ちました。
テレビや新聞などでは取り上げられる事も稀になり、現地での除染作業もほぼ収束を迎えているとの事です。
しかし、現状では家の庭、山では線量が高いところも多く、子供を安心して外で遊ばせる事が出来ない。現地の食材を安心して食べられないといった不安をもっておられます。
政府見解では、「安全」との事ですので、現地の行政や学校関係者などは特に対策をとらない所がほとんどです。
現地の人も、気にならない人、気にしない人、気になるけど黙っている人が圧倒的に多く、保養キャンプにくるような意識の高い方には非常に暮らしにくい環境のようです。
そんな環境の中で、
- 徹底的に自分の意志を貫いて周りと闘いながら現地暮らす人。
- リスクは覚悟の上で、安泰な暮らしを求めて現地で暮らす人。
- 移住をする人。
僕が保養キャンプに関わり始めてからも、様々な選択をした人がいました。
僕は常々、健康とは、「外的、内的環境に適応し続ける事ができる」ことで、得られるのだと考えています。
どんな環境下にあっても、どんなカラダの状態であっても、幸せに、健康に暮らせる強さを人は持っていると信じています。
強引な論理でしょうか?
福島県に暮らす人、自分の思ったような環境で暮らせない人に少しでも伝わればと思い、治療をしながらお話させて頂きました。
診療が終わって、帰ろうとすると、治療を受けられたみなさんからの寄せ書きを頂きました。
少しは保養のお役に立てたようです。
また来年。
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