当院には、ランナーの方がたくさん来院されており、ランナーの方に多い訴えとして、肉離れがあります。
先日、来院されたMさんは、3日前にランニングをしていたら、左大腿後面に違和感を覚え、徐々に痛みが強くなり、歩いたりで負荷がかかると痛みがでると訴えて来院されました。
肉離れは、急激な伸張方向(ストレッチ)や捻じれ方向への力が筋筋膜にかかり、筋筋膜が切れたり、裂けたるケガです。受傷後は内出血や炎症が起こり、腫れや痛みが起こります。
受傷の程度にもよるのですが、肉離れは、鍼治療を行うと早期回復が見込まれます。
当院では、受傷部位のエコー観察を行い、鍼治療が適応であれば、鍼治療を行います。
鍼治療を行うと、血流促進により内出血や腫れが早く収まり、痛みの物質の除去や、痛み物質の生成抑制などにより、痛みの緩和が行われます。また、筋の柔軟性や機能を高める事で、再発防止にも役立ちます。
エコーで観察をすると、半膜様筋に黒っぽい影があり、圧痛点と一致したため、治療ポイントとして刺鍼を行いました。
中央上部から鍼が入ってきて、下部の黒っぽい部分を狙っています。
肉離れの鍼治療は、しっかりと狙った部位に刺すことが大事で、ピンポイントで狙えるエコー下鍼治療は非常に効果的です。
実際の治療では、局所の鍼治療だけでなく、周囲筋や関連部位、への鍼やグラストンテクニックや運動指導などを行っています。
アスリートの方の早期回復、再発防止を目指しています。
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