今回の休診日は、美杉の実家にて、山仕事のお手伝いをしました。
川縁に伸びた大きな松の木。
この木が最近傾いてきていて、いつ倒れるか心配ということで、伐採の依頼があったそうです。
ただ倒すだけなら簡単なのですが、周りに建物があり、木が傾いている方向と反対に倒す必要があるので、専門的な技術が必要とされる作業です。
まずは、木に登り、伐採の際に邪魔になる木の枝を、チェンソーを使って切っていきました。太い枝は、私の太腿くらいの太さがありました。
まずは枝の下に切り込みを入れ、そして上から切るのですが、切り込みの深さや角度によって枝がどの方向に落ちるかが決まるので中々難しい作業です。
枝が切り終わったら、木にワイヤーをかけて、対岸から引っ張ります。
この木は、倒したい方向と反対に傾いているので、引っ張って、起こしてからでないと倒せないのです。 ここで活躍するのが
「チルホール」
という道具です。中に歯車が付いていて、人力で歯車を動かすことで、すこしづつワイヤーが引っ張られるのです。
準備が出来た所で、いよいよ木を倒します。
画像:http://www.nw-mori.or.jp/ringyou/guide6-2.php より
そして、追い口をいれて、木の倒す方向を決める「つり」を残します。
ギーコギーコ
チルホールでワイヤーを引っ張っていると(これが中々重いのです)、ふと手元が軽くなりました。
「倒れるぞー」
見事、倒したい方向に倒れてくれました。
気持ちの良い瞬間です。
こういう作業は大好きなのですが、仕事上、あまり力仕事をすると、手の感覚が鈍くなり、微妙な鍼さばきが出来なくなるのですが、また、機会をみつけてやりたいです。
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