研修会・学術資料

全日本鍼灸学会in松山

5月16~18日の3日間、愛媛県松山市にて、全日本鍼灸学会が開催されました。

2014-05-17 07.29.50

この学会も今回で63回目を迎えました。

全国各地から、鍼灸師、医師、柔道整復師など、約1600名の東洋医学関係者が集まり、学び、研鑽をしました。

今大会は、開催地が四国ということもあり、「お灸」が大きなテーマのひとつでした。

四国といえば「お遍路さん」

「お遍路さん」といえばお接待のお灸が歴史的にも知られています。

過酷な巡礼による身体の痛みを治したり、また、予防法としても用いられてきました。

今大会でも様々なお灸についての研究発表や、活動報告がありました。

その中でも、僕が特に気になった活動報告がありました。

Moxafrica(モクサアフリカ)というチャリティ団体の活動です。

日本ではあまり知られていませんが、世界の結核病患者は非常に多く、

1時間に1000人近く、年間で約8,70万人が発病し、
1時間に160人近く、年間で約1,40万人が死亡しています。

 

結核は、感染すると抗生物質で菌をたたくのが主流の治療法です。

しかし、薬が効かない結核や、治療費用が払えない、薬が足りない、薬の副作用が強い等、治療は難航を極めています。

そこでモクサアフリカは、アフリカでの結核患者を助ける補助療法として、お灸による治療法を始めました。

これが非常に効果が高く、お灸をした患者は、副作用が軽く、早く回復したことがわかりました。

現在は、治療のほかに、永続的に活動が続けられる様に、現地でお灸の原料である「よもぎ」を育て、持続可能な支援を目指して活動をしているそうです。

今ではほとんどみられませんが、昔は日本でも、結核はお灸等で治した時代がありました。

昔から伝わる日本のお灸の技術が、海をこえ、世界を変える大きな力になることを非常に嬉しく思います。

私も何か出来ることをやりたいと思っています。

 

その他にも素晴らしい講演会が続き、非常に充実した学術大会となりました。

いつもは、名張のいなか町で臨床をしている私ですが、年に数回はこういった最先端の治療技術や、研究に触れることで、自分自身が成長できるのを感じます。

また復習を繰り返し、見てきたものを自分の技に変えていきたいと思います。

 

松山は歴史と文化が素晴らしい街でした。

美味しいお魚や料理、お酒もたくさん頂きました。

「研修会」の名の元に、しっかりと観光もさせて頂き、大満足の学会でした。

2014-05-18 15.31.34

 

※日本最古の温泉「道後温泉」

2014-05-18 08.35.41

※お世話になった方々とパチリ

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