両足をつけてしゃがめますか?
突然ですが、両足の踵を地面につけてしゃがめますか?
しゃがめなかったり、バランスを崩す方は要注意です。
ロコモティブシンドローム(運動器の機能低下)の言葉が世間に浸透して久しいですが、「しゃがむ」という動作は、筋肉や関節の状態を知り、ロコモ予防の上で大切な要素です。
足首が硬いと老化がすすむ?
足首が硬いと、
- つまずきやすい、
- 足がよくつる
- 冷える
- 膝や腰が痛くなりやすい
- 怪我をしやすい
- 姿勢が悪くなる
などなど、沢山のトラブルを引き起こす原因となります。
「足首が硬い」人は踵に重心がある方が多く、踵に重心があると上半身が後方に倒れ込みます。
倒れないように頭を前方に突き出すようにバランスをとりますが、これが猫背をつくる原因にもなります。
踵重心だと、足首の動きが少なく、歩行時のバランスが悪くなり転倒しやすくなったり、下肢の血流循環が悪くなり、下肢のむくみや冷えが生じやすい状態となります。
また、足の硬さは腰や背中の硬さとも連動しているので、姿勢不良による様々な痛みを引き起こす可能性があります。
「小学生の頃からしゃがめなかった」
先日来院された方はそう言い、生まれつきカラダが硬いと思っていたそうです。
確かに最近の小学生はしゃがめない子が多くいます。
幼少期は自然にできていた「しゃがむ」動作はなぜできなくなるのでしょう?
成長期の子供の体は骨が伸びるのに合わせて筋肉も成長をしていきます。
この時に適切な運動や栄養が取れていないと筋肉が固くなりやすいのです。
運動不足、姿勢不良などが主な原因ですが、毎日スポーツをしている子供でもしゃがめ無い子が沢山います。
単一の同じ動きのスポーツでは、同じ筋肉を使う偏ったカラダの使い方となり、バランスの悪い発達になるからです。
足首チェック
- 両足の踵をつけてしゃがむ
- 正座をする
- 傾斜をつけた板(20度位)に立つ)
- 両足を伸ばした状態で、足首だけを回してみる→硬いと足首が分離して動かず、膝や股関節が一緒に動く
やってみるとよくわかりますが、足首の硬さは足首のみならず、足裏、膝、股関節、腰、背中などが連動しており、これらが正常に働かないと「しゃがむ」「正座する」といった動作ができないのです。
日頃あまり意識をしない場所ですが、意識をして体操、生活習慣を工夫すると動きが改善され、カラダの不調の改善、予防に繋がります。お試しください!
足首柔軟ストレッチ
足首ぐるぐる
- 足の指と、手の指で握手をします。
- もう片方の手で足首を押さえ、ぐるぐる回しましょう。
前面ストレッチ
- 正座をし、体を後方へ倒します。
- 太ももと、スネの筋肉を伸ばします
- 両足でできない場合は、片足で行いましょう。
臀筋ストレッチ
- 椅子に座り、片足を太ももの上で4の字に組みます。
- 上体をまっすぐにのばしたまま前屈し、お尻の筋肉を伸ばします。
カーフレイズ
- 階段や、台のの上に踵を浮かせて立ちます。
- ゆっくりと足首を中心に、上下します。
ストレッチングボード
- 傾斜のついた板やストレッチボードの上に立ちます。
- 20度を目安にします。膝が曲がったり、バランスを崩すようでしたら角度を下げてください。
- 上半身や下半身のストレッチを板に乗った状態で行います。
- 乗ったままテレビを観たり、本を読むのもおすすめです。
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