―後遺症としてのファシア肥厚・滑走障害への鍼灸アプローチ― 骨折後の固定治療を経て日常生活やスポーツに復帰したものの、「なんとなく足首が痛い」「違和感が抜けない」という訴えで来院される患者さんは少なくありません。今回は左腓骨骨折後半年が経過し、スポーツにも復帰しているにもかかわらず足関節前面の痛みと違和感が残存していた…
スポーツ現場で最も多い外傷のひとつが「足首の捻挫」です。「たかが捻挫」と思われがちですが、正しく評価・治療をしないと、痛みが長引いたり、再受傷を繰り返したり、さらにはパフォーマンス低下につながることも少なくありません。 今回は、バスケットボールの練習中に足首を捻挫した選手の症例をご紹介しながら、捻挫治療において重要な「…
当院では、客観的データに基づく鍼灸医学の発展と臨床精度の向上を目的として、学術大会での症例報告を定期的におこなっております。 このたび、「第75回 全日本鍼灸学会学術大会(2026岡山)」において、日本リカレント教育研究センターの銭田良博先生との共同による、エコーガイド下鍼通電療法の症例報告を発表いたしました。 この投…
治療やトレーニングの現場でよく耳にする「腹圧(腹腔内圧)」。これは、横隔膜・腹横筋・多裂筋・骨盤底筋群という4つの深層筋に囲まれた、お腹の空間(腹腔)の圧力のことです。この腹圧を高めることは、単に姿勢を良くするだけでなく、私たちの身体機能や脳の働きにまで多大な影響を及ぼすことが科学的に明らかになっています。 痛みの解…
痛み現場で起こる「回収不足」 数ヶ月、あるいは数年と続くしつこい肩こりや腰痛。単に筋肉が硬いというだけでなく、目に見えない「化学的な変化」が起きています。私たちの身体には、痛みを感じさせる「発痛物質(ブラジキニンなど)」という化学物質が存在します。通常、これらは血液の流れに乗って速やかに運び去られ、体内…
本記事では、当院で施術を行った橈骨神経麻痺の一症例について、客観的な経過を報告いたします。 ※本報告は同様の効果を保証するものではありません。 1. 来院時の状況 主訴: 手首が挙がらない、指が伸びない(下垂手)。 発症の経緯: 3日前、机に突っ伏して寝てしまい、起床時から動かなくなった。 診断: 整形外科にて橈骨神経…
当院では、エコーガイド下鍼治療(超音波画像診断装置を使いながら針を刺入する)に力を入れると共に、臨床研究にも積極的に関わっています。この臨床研究は、今年の全日本鍼灸学会で発表させていただいた内容となります。 膝関節伸展制限へのエコー鍼治療―斜膝窩靭帯への鍼治療が有効であった1症例― 【目的】変形性膝関節症において、伸展…
体の痛みや動かしにくさがある時の治療方法として、様々な選択肢がありますが、その一つに牽引(引っ張る)があります。牽引の方法と、効果について解説したいと思います。 牽引の方法 一般的な牽引治療は、整形外科などに設置されている大型の治療器具をイメージされる方も多いと思います。強度、角度、牽引間隔などがプログラムされ、自動で…
全身の臓器や筋肉などを包むファシアに対し、IASTM(特殊器具を用いた軟部組織リリース)の研究を行う団体日本ファシア療法協会で、私の臨床の発表をさせていただきました。 今回の発表では、日頃、天井や壁、施術者の体などと患者さんの体を繋ぎ、持続的な牽引をしながら関節を緩める「持続牽引法」とグラストンテクニックを併用した治療…
肌リジェ、ダーマローラージャパン、日本メディカル美容鍼協会など、幅広く活躍されている田中一行先生にお願いをして、研修会を開催しました。 無数の小さな傷を皮膚に針で作り、その修復過程に出てくる美容成分でお肌をきれいにするという考えは、理にかなっており、わかりやすかったです。 ICCO式を生み出すまでの考え方や努力秘話は、…