グラストンテクニックとは
グラストンテクニックとは、筋膜を整える専用に開発された器具(インストゥルメント)を用い、カラダノ不調を解消するアメリカ発の最新治療技術です。
日本ではまだまだ浸透していないテクニックですが、スポーツ大国アメリカでは、2万人以上のクリニシャン(施術者)が活躍し、メジャーリーグやNBAなどのプロスポーツ、医療機関での信頼のおける医療器具として使用されています。
筋肉の「サビ」を取り除く
グラストンテクニックでは、専用の器具を使用することにより、従来の治療法ではアプローチしにくかった軟部組織(筋膜・靭帯・腱)に対して抜群の治療効果が期待できます。
スポーツや仕事で使いすぎたり、姿勢の乱れや緊張で私達のカラダは痛み、固くなります。
痛み、固くなった筋膜・靭帯・腱などのコラーゲン繊維は線維化を起こし、瘢痕や癒着といった運動制限、痛みを伴う病巣を形成します。
この病巣は痛みや運動機能障害だけに留まらず、他の部位(足の病巣が腰や肩に影響)への傷害や、関節傷害、筋・腱の断裂といった2次的な傷害を引き起こす可能性があります。
グラストンテクニックでは、こういった病巣部位を取り除き、癒着や瘢痕を整える事ができるのです。
グラストンインストゥルメント
グラストンテクニックで用いられる器具は、6種類のステンレス製の器具です。
カラダの様々な部位の病巣へのアプローチが可能なように設計され、その特殊な湾曲形状やエッジの角度は特許取得されています。
訓練された施術者がこのエッジで病巣部位を捉えると、ゴリゴリした感触がインストゥルメントにより増幅され、施術者の手に伝わります。
病巣を発見する「検査」と、病巣部位を取り除く「治療」が同時に行え、比べ素手で行う治療と比べ、非常に効率的です。
施術後の副作用
軟部組織の治療に非常に効果的なグラストンテクニックですが、癒着や瘢痕部位を短時間で改善する為、以下の症状が現れる事があります。
筋肉痛
筋・筋膜の癒着や可動域制限が開放される事により、病巣の修復が進み、筋肉痛が起こります。
通常は48~72時間程度で緩和しますが、アイシングやストレッチである程度コントロール可能です。
皮下出血(青たん・青じみ)
筋や筋膜を整える際に、繊維瘢痕化した組織が開放される事による反応です。
開放される際に、微小な皮下出血を伴い、治療直後は赤く、時間の経過と共に、青黒く変化します。
アイシングなどである程度コントロールが可能です。
いずれの反応も治癒に向かう良い反応ですが、受ける方の事情もあると思います。
出さないように施術することも可能ですので、気になる方は声をかけてください。