外も少しづつ暖かくなり、風も春の匂いがする今日この頃です。
今日は三重県鍼灸師会の学術研修会がありました。
本日のテーマは
健康と脂質の関係〜臨床に使える脂質の知識〜
東京衛生学園専門学校講師の鈴木由紀子先生に講演して頂きました。
「中性脂肪」「LDL」「不飽和脂肪酸」…。
普段の健康診断や、テレビの健康番組などで脂質に関する情報を耳にする機会は多くあります。
どちらかというと悪者に捉えられ勝ちな脂質ですが、どんな働きがあって、どれくらいの基準が正常で、基準値から外れると、どんな影響があるのでしょうか?
今回の講義内容は、あまりにも情報量が多かったので、詳細をお伝えすることはできませんが、
- トランス脂肪酸への各国の取り組み
- EPA摂取による脳梗塞・心疾患予防
- 心筋梗塞の犯人はコレステロールではなく…
- アテロームと活性酸素の関係
- 生体膜・ホルモン生成に重要なコレステロール
- 高脂血症治療薬の危険性
などなど興味深く聴講しました。
最後に、鈴木先生の学位論文のテーマでもあった
「鍼刺激と脂質代謝の関係性」
の講議もありました。
果糖の過剰摂取により、高脂血症状態のラットの経穴に鍼刺激を行ったところ、コレステロール値、中性脂肪値、リン脂質など、優位な変化があったそうです。
鍼刺激には、肝機能での脂質代謝の改善に有効な実験結果が得られたそうです。
テレビやインターネット、雑誌などの健康情報は玉石混合。
あることないこと様々な情報が氾濫しています。
また、医学のエビデンスも日々変わっていきます。
昨日良いとされていたことが、今日はダメといった事もよくあります。
常に自分自身をアップデートし続けて、確かな情報、少なくても「安全な情報」を提供できる治療者であり続けたいと思っています。
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