研修会・学術資料

多職種連携研修・第三回縁活カフェ

今回で3回目となる多職種連携研修「縁活カフェ」が昨晩行われました。enkatsu

この研修は、名張・伊賀医師会主催で行われる、医療・介護・行政・地域の専門分野で活動する人たちが、今後の名張市の地域運営を円滑に進められる様に、顔がわかる関係を作り、共通認識を持つことを目的として開催されています。

平日の仕事終わりに約150名の専門職の方々が防災センターの開議場に集まり、熱い意見交換を繰り広げていました。

今回のお題は

  • 日々の業務の中でこんな連携をしている!こんな連携ができれば!
  • 多職種連携 チームの中でのあなたの役割は?

病院関係者や介護関係者と比べ、鍼灸院での業務の中で他の職種と連携することは非常に少ないのですが、普段、関わりの無い他職種の方の話は非常に参考になりました。

  • いくつかの病院を受診すると、非常に沢山のお薬を処方され、中には重複している薬品もあります。そんな時には、薬剤師さんに相談すると、薬の処方について、処方箋を出した医師と話し合い、薬の整理をしてくれるそうです。
  • 寝たきりや口腔機能が落ちてくると、嚥下障害や口腔環境の低下による肺炎などのリスクが高まります。歯医者さんに相談をすると、お家に訪問をして口腔ケアの相談や、食事の取り方、入れ歯の調整などのサービスが受けられます。
  • 在宅リハビリにおいて、以前どんな診断を受けて、こういう経過であったかは非常に重要な事項となります。退院時や転院時に報告書を作成するそうですが、引き継ぎが上手くいかないパターンが多いそうです。前医に問い合わせて確認したり、必要であればカルテや資料の開示も出来るそうです。
  • 高齢者の一人暮らしは何かと不便が多いものです。名張市では「地域ささえあい事業」がいくつか立ち上がっていて、身の回りの事や、ヘルパーさんにはできないサービスの手助けを1時間500円程度でして頂けるそうです。街づくり推進協議会や民生委員さんにお問い合わせください。
  • 地域の他職種連携の一例として他県であった事例を紹介して頂きました。サービスが必要な人とサービスを提供できる事業所を繋げる方法として、インターネットによる公募を市が媒体となって行っているという事例。是非名張市でも取り上げてほしいものです。
  • 病院での救急搬送患者の身元が分からない時、担当職員さんはいろんなコネを使って調べていますがこれもシステムが構築できれば円滑に進むといった提案がありました。
  • 市立病院に夜間搬送されてきた方が入院ではなく、帰宅となった時、介護タクシーは夜中は走らないので、待合ソファーで時間をつぶすことになる。病院内に仮眠所をつくってほしいといった提案。

まだまだ書ききれませんが、それぞれの立場から他の業種について質問をしたり、クレームをつけたり…。前回もでしたが、市立病院がやり玉に挙がっていました(笑)。

市立病院は、院長先生他、医師やナース、相談員やコメディカルスタッフまで、沢山の方が参加されていて、頼もしく感じました。

一鍼灸院の名張における立ち位置としては、こういった医療の連携のなかで漏れた方に対するサービスが出来るのかなと感じました。

  • 病院に行ったけどしっかりと診てもらえなかった。
  • 手術や薬は嫌。
  • 今すぐ診て欲しい。早く治したい。
  • 主訴が多くて、色んな病院をはしごしないといけない。
  • 病院では治療方法が無いと言われた

などといった方が鍼灸院に来院されるパターンが多いです。

鍼灸院でしか出来ない手当、治療方法を提供すると共に、他の専門職と手を組んで、患者さんにとって、最善の方法で診療にあたりたいと改めて感じました。

次回が楽しみです。

企画・準備して頂いた関係者の方にお礼申し上げます。

 

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