四肢の症状

下垂足の一症例

半年前に登山をし、その時から左足が動かなくなった70代男性の症例です。

趣味の登山をしていて下山途中、左足が重く感じ始め動きにくくなってきました。

下山後、近くの整形外科を受診し,腰からの症状だということで電気やマッサージのリハビリ、湿布薬の処方を受けていました。

半年たっても一向に良くならず、非常に歩きにくい事から当院を受診されました。

来院時の足は背屈(足首を反らす)ができず、歩行時も足を擦ってしまうので足を高く挙げないと歩けない状態(鶏歩)でした。

ぴくぴくと左足は動きますが、背屈方向への動きはありません。

足背~下肢外側の痺れ感もあり、下肢外側の腓骨頭から5cm位下を検査用のハンマーで叩くと響く感じがありました。

腓骨神経麻痺の所見です。

通常、総腓骨神経麻痺ですと数週間放って置くと自然に治る事もあるのですが、この方は半年以上足が動かない状態です。

お話を聞いていると、足が動かなくなってからも農作業やボランティアでの重労働をされていたそうです。

安静にしていれば治っていたかもしれませんが、負荷をかけ続ける事で悪くしていた可能性もあります。

神経絞扼が疑われる部位に鍼治療を行い、PNFを応用したリハビリを行いました。

ほぼ動かなかった足首が、数十分後にはここまで動くようになりました。

ご本人も大喜びです。

これから鍼灸治療と自宅でできるリハビリを継続し、また元気に山登りに行ける日を目標に頑張ってもらいたいと思います。

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